ピアノ教室のブログを見ていると、

レッスン中の様子を、毎日のようにアップしている

教室を見かける。

 

入会を迷っている人から見れば、

教室・レッスンの雰囲気がわかって

参考になるのかもしれない。

 

でも、生徒のやったワークを写真に撮り、

生徒がピアノを弾いている様子を写真に撮り、

自分がどんな注意書きをしたか楽譜を写真に撮る。

 

こんな教室ブログを見ていると、

この講師は、「ブログ映え」のことしか

レッスン中に考えていないんだろうなと思う。

レッスンに集中していたら、そういう気持ちにはならない。

生徒は、教室の広告塔。

 

生徒は、モザイクで顔をつぶされ、広告塔となる。

無料で。いや、レッスン料を払って。

哀れだ。

 

私は、ピアノ講師である前に、

ピアノ教室に、何年も何年も、

生徒としてレッスンに通っていたけれど、

「写真を撮りましょう」という雰囲気の教室に

通ったことはない。

 

そして、今、自分の教室でも、

特にイベント日でもないのに、

レッスン中に生徒にカメラ(スマホ)を

向ける気にはならない。

 

生徒本人に、ピアノ演奏の録音をさせることはあるけれど、

それを、アップしたりはしない。

 

もし、顔にモザイクかけられて、

教室ブログに載ることを楽しみに

レッスンに通っている生徒や保護者がいるなら、

まぁ、それはそれでよいのだろう。

 

人生において、ピアノが弾けるということよりも、

SNSに参加する方が価値のある時代になったのかもしれない。