『アーガイル』 痛快スパイ映画!! | 悪食のシネ満漢全席

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ろくに情報知らぬまま、当たり屋みたいに突撃して、 しょーもない感想を言い合って、備忘録代わりに残します。 かなりの無責任、言いたい放題、無礼千万をお許し下さい。

 

悪食 90点
今年 18本目

監督 マシュー・ボーン
脚本 ジェイソン・フックス
出演 ブライス・ダラス・ハワード
   サム・ロックウェル
   ブライアン・クランストン
   キャサリン・オハラ
   ヘンリー・カビル
   ジョン・シナ
   サミュエル・L・ジャクソン


イギリスのスパイアクション。
豊洲ユナイテッドシネマへ。

鑑賞結果、いや〜、スパイは嘘つきだけど、騙されましたわぁ〜😄外連味も十分だし、シャレも効いてる。最高ですよ‼️

ここからネタバレ満載でいきますからご注意を⁉️



スパイ小説「アーガイル」のベストセラー作家エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は、「アーガイル」の次回作を母(キャサリン・ルース)に送るが、ダメ出しを食らう。そこで休暇を兼ねて愛猫のアルフィーを連れて実家に戻ることにした。


列車の中でエリーのファンだと名乗るエイダン(サム・ロックウェル)と知り合う。仕事を問うと彼は「スパイだ」と答えた。「これから君を狙う男達がやってくるが、俺を信じてくれ」というやいなや、エリーを狙う男に襲われた。エイダンは立ち向かってくる男達を次から次へと倒すとエリーを抱えて列車からパラグライダーを使って脱出するのだった。



エイダン(サム・ロックウェル)の話によるとエリー(ブライス・ダラス・ハワード)の小説は偶然にも現実のスパイ組織ディビジョンの行動を描いているというのだ。


そしてそれが看過出来ない所まで来てしまった為、命を狙われることになったというのだ。

と、こんなふうに話は始まるのだが、この映画のタイトルでもあるエージェント、アーガイルは小説上の主人公である。


実はこれも大いなる伏線だったりするのだからなかなか話はややこしい。
世界を騙すスパイは観ている我々をも騙すのだから。
この映画の1番の魅力はこのストーリーだろう。
「スパイとはなんぞや」という謎かけの様な映画である。
140分となかなかの長い映画なのであるが、しっかり観ていないと話においてかれ、誰が敵で誰が味方なのかすら分からなくなってきます。
そしてこの話の展開こそがこの映画の魅力なのですから、いつもの様なネタバラシはこの辺りで止めておきましょう。

そしてもう一つのこの映画の魅力が外連味たっぷりな戦闘シーンです。
勿論、リアルな格闘術もありながら、イギリス的なブラックユーモアにも通じる戦闘術もあります。
しかし一番素敵なのは、男性と女性が組んだ時の戦闘が、まるで社交ダンスの様であり、そこにセクシーな要素までをも入れ込むという大人が楽しめる戦闘シーンになっています。
最近、流行りのリアルな戦闘術だけでなく、スプラッターの様な血みどろの殺し合いでもなく、外連味たっぷりな大人のダンス殺人術とでも言いましょうか。ある意味、新しい殺し方です。
愛を語りながら敵を倒していくなんてイカれてるとしか思えません。
こんなところがイギリスっぽいのかも。
見方によってはインド映画彷彿とも言えます。
小説の中での主人公アーガイル役はヘンリー・カービル。スーパーマン役で一躍有名になった正統派の2枚目マッチョ。


その相棒は現役レスラーでもあるジョン・シナ。こちらはバリバリのマッチョです。そんな2人がタッグを組んでいるスパイチーム。いいですねぇ。


それが果たして何を意味しているかなんてのも楽しみの一つです。
長いからといってあくびなんてしている様ではこの映画の楽しさの本質を見逃すかもしれませんよ。
是非、劇場の大画面の迫力の中で世界中を駆け巡るスパイ映画を堪能してください。
楽しむという点では最高の映画です。
痛快スパイ映画です。
大オススメです。