『スターウォーズ 最後のジェダイ』 もういいんじゃないですか? | 悪食のシネ満漢全席

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ろくに情報知らぬまま、当たり屋みたいに突撃して、 しょーもない感想を言い合って、備忘録代わりに残します。 かなりの無責任、言いたい放題、無礼千万をお許し下さい。

 

悪食  70点
今年  5本目

監督  ライアン・ジョンソン
主演  デイジー・リドリー
        マーク・ハミル
        キャリー・フィッシャー
        アダム・ドライバー
        ジョン・ボヤーガ
        ベニチオ・デル・トロ


「スターウォーズ フォースの覚醒」の続き。
観ないととは思っていましたが、余りにも評価が分かれていて興味深いです。

鑑賞結果、う〜ん、もういいかなって感じです。
なんだかスターウォーズが戦争賛歌の映画に見えてきました。
戦いは終わらないんですね。

 

ここからはネタバレ満載でいきますからご注意を!

「フォースの覚醒」からの続きでレイ(デイジー・リドリー)は、ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)に教えを請いに行く。


最初は拒んでいたスカイウォーカーもレイが暗黒面に堕ちそうな危うさからジェダイの心得を教える。
その頃、レイア(キャリー・フィッシャー)率いるレジスタンスは絶望的な戦いをしいられていた。


多大なる犠牲を払って帝国軍の戦艦を撃沈するも反撃に遭い逃走するも追跡されて絶体絶命のピンチに襲われていた。

とまあ、こんなスタートでレジスタンスの戦いはいつものように無謀なまでもの戦いで犠牲は尽きません。
それでもなお戦おうとするのだから、戦いの意義さへ見失っているんじゃないかと思われる展開です。

そしてレイ(デイジー・リドリー)のフォースの習得話もカイロ・レン(アダム・ドライバー)との繋がりがあったりするのですが、これも何故?兄弟だから?という疑問も湧くのですが、後にそんな理由は何も無いと分かりなんだかよく解らなくなります。

フォースの暗黒面の話も出てきますが、これも意味不明。
何故、暗黒面があるのかとか、それにレイ(
デイジー・リドリー)が捕らえられそうになるのも理由が今一不明。
しかもフォースが様々な能力を発揮しだします。
先ずはテレパシーからですかね。
感じるくらいならフォースとも言えるのでしょうが、会話をし、相手に触れることさへできると、それはもうテレパシーでさへでもありません。


カイロ・レン(アダム・ドライバー)が余りにも感情的なのも今までのベイダー感覚から言うと小物感ありありでとてもラスボス感がありません。


ましてやスノーク最高指導者に操られていたかと思うと裏をかいてスノーク最高指導者を不意打ちで殺すなんていうのも、レジスタンス側に寝返ったのかと思えばそうではなく、単なる自分の欲望の為に殺しただけ。
あれほど圧倒的な力を誇示していたスノーク最高指導者を不意打ちで殺せるんだから大したものです。


呆れちゃいました。話が安易に進み過ぎます。この辺りの脚本はどうなっているのでしょう?
こんなんでいいのでしょうか?


絶望的な逃亡をしているレジスタンスですが、帝国軍艦船に乗り込み追跡を阻止する話も出て来るのですが、ここにそれを手引きする男(ベニチオ・デル・トロ)が登場するのですが、あっさり裏切ります。


当然、後から手助けに来ると思いきや、それで出演終了ですから笑わせてくれます。
ベニチオ・デル・トロをわざわざ登場させてこれで終わり?
話の深みも何もあったものじゃありません。


結局、レジスタンスは命からがら旧基地に逃げ込むのですが、それも帝国軍に発見され、壊滅させられます。
そこにルーク・スカイウォーカーに(マーク・ハミル)がいきなり現れるのです。



カイロ・レン(アダム・ドライバー)が暗黒面に堕ちたのはルーク(マーク・ハミル)のせいだった訳は途中で説明されます。
カイロ・レンの心に広がる暗黒面に恐れを感じたルークはカイロ・レンを暗殺しようとした。
師匠に殺されかける恐怖と絶望からカイロ・レンは完全に暗黒面に堕ちてしまった。
言わば弟子を助けようともしなかったばかりか殺そうとしたルークのせい。
それはジェダイにあるまじき行為だから逃げ出して隠れ住むようにもなりますよね。


そんなカイロ・レン(アダム・ドライバー)との決着をつけようとするが如く現れるのですが、これが精神だけを飛ばして実体化させた幻影。
ここまでくるとフォースはもう何でもありです。

そんな幻影と戦っている間に生き残ったレジスタンスは洞窟を逃げるのですが、出口は落石で埋められていた。
絶望的になったところにレイ(デイジー・リドリー)が現れてテレキネシスで岩をどかすんですねぇ。
もうフォースどころじゃなくて、超能力者。スーパーマンみたいなものです。
呆れてただただ笑うだけです。


レジスタンスは僅かな人員で逃げるも戦いはまだ終わらないと暗示させます。
子供達がレジスタンスになる決意をするのです。
エンド。

とまあ、こんな話なんですが、いい加減疲れました。
終わらない戦いをいつまでも繰り広げる映画は、不屈の精神というよりはだんだん戦争賛歌にさへ見えてきます。
この時代にこんなことでいいのでしょうか?
平和を望む姿勢が皆無のような。
悪食にはそう感じて仕方がなかった。


だから、もういいでしょう。
エピソードくらいにしておいてください。
先の話は不毛に感じます。
もう悪食は「スターウォーズ」にドキドキ感を感じなくなりました。