セミが本格的にわんやわんやと鳴き始めて八月に入り、
かと思えば毎日、夏なのか分かんないぐらい涼しい。
僕より年上の人は「こんぐらいの気候が日本の夏だったんだよ」と言って、
電車の中の学生たちは「夏なのに何もしないとか無いわ!彼女いないとかもっと無いわ!!」
と言って、
僕は、上野公園の階段下で路上弾き語りをして、道行く人たちに少しだけ暖かい目で見守られたり、指を指されて笑われたり、たまに声をかけてもらったり拍手を貰う。
そうやってる内に、夏はたぶんすぐ終わる。
僕のやっているバンド、
握月の主催企画「八月の血闘」という日が明後日に迫っています。
僕はどんな生活をしていたかというと、
朝起きて、仕事に行って、帰りにTSUTAYAで好きなCDを借りて家でギターを弾いて歌って、寝る前に
「あーあ。男女混合グループで河川敷に遊びに行くような人たちは、多分夏休みが明ける前にグループ内でくっついて別れて、友達に『つーか、ありえなくない?何がありえない、って、ありえないからありえないよね?』とかLINE打って過ごしてるんだろうなー。今日も100円ローソンの焼きそばは、美味しくもなければ不味くもなかったなー」
とか思いながら寝る。
そんな劇的でも無い、何の変哲も無い日々を送る一方、
ライブハウスに行ってバンドメンバーと手分けして、今回の企画のフライヤーを「すごく楽しい日なので、ぜひ見に来てください!」と入口でお客さんに手渡したり、
1ヶ月に4回ぐらいライブハウスのステージで演奏をしたりしていました。
この企画が決まったのは5月末で、
6月最初の週のライブから7月末まで毎週ライブをして、合計8本のライブを弾き語り含めてやりましたが、
音楽活動を始めて以来、こんなにライブを連続でやり続けたのは始めてでした。
(月に8本とか20本ライブを頑張っている友人も普通にいるから、特段凄いことでは無いのでしょうが)
そんな風に、僕らとかつて対バンしてくれて、今回僕らの企画に出てくれる4組のバンド。
センスの塊のような「オトウトの課題」も、
はちきれん若者の衝動のような「マイマイアーミー」も、
血しぶきのような情熱が吹き上がる「THE FUZZ ACT」も、
人間の脆さも強さも裸のまま叫ぶような「ハングオーバー」も、
最近みんな直にライブを見に行って改めて思ったけれど、
すごくカッコ良いし、良い人たちです。
みんな歳も近いし、考え方もふだん思っている事もそんなに変わんないような気がするし、
普通に集まって飲んだりすると楽しいだろうなー、と改めて思いましたが 笑
この日はみんなライバルだと思って真剣に闘いに行きます。
「八月の血闘」。血をかけて闘う。
それがこの日集まってくれる、みんなとの結束。
ここ2、3日「amazarashi」ってバンドのCDをずっと聴いてたけれど、本当に誰にも汲み取ってもらえなかった気持ちを救ってもらったような歌があって、
過去に「これっきりだ」とか「もうダメだ」って気持ちが沸き上がった瞬間や、もうしばらく会ってない人や会いたい人を思い出して、
僕らがステージに立って、こんな風に歌えるかな?と思う一方、
その歌の中に「未来は僕らの手の中」っていう歌詞が普通に出てきた時、
「秋田ひろむさん(amazarashiのVo)も僕と同じ歌手や歌に憧れてきた、同じ音楽を好きな人なのかな」と身の程知らずにも思ってしまいました。
1人では何も出来ない僕たちが、いろんな人達に無理を言ってお願いを聞いてもらったり、
励まされたりしながらやっと迎えられる日です。
入場料が1500円(フードとドリンクのオーダー3回分)だけという、普通のライブハウスのイベントと違って安く設定してあるのは、
少しでもこの日鳴る音楽を聴きに行きたい、と思っている方が、この日この場所に来るきっかけの1つになれば、という思いでした。
だから、いつもは心の中で僕らを応援してくれてる、この画面の向こうのあなた、ギリギリまで是非悩んでいただけたら嬉しいです 笑
確実にもらったお金以上のものを僕らは返そうと思ってます。
どうか、見に来てください。
気が付いたら真面目なこと書きすぎました。
俺の脳みそが雪崩式パワーボム!
改めて、
ご来場お待ちしています!
【チケット予約】
お日にち、公演場所、お名前、人数記載の上、
strummer1110@gmail.com まで。
(もちろん握月公式HPメールフォームからも予約は受け付けております)