12月の日記②

＃12/8

レコーディングをした。
握月の4人で出す最後の音。
それぞれが惜しいと思ったり
もっとこうしたかった、って思ったこともあったと思うけど

僕は歌っていてこの四人でバンドが出来てよかったって、
本当に思った。

中野くんは帰りに
「なんか、『これで良いや』じゃなくなったわ」
って言っていた。



夜に「僕のレテパシーズ」というバンドを渋谷のタワーレコードで見た。

過去も今も運命をも、
歌いながら笑っていた。

見終わってから外に出たら、とても寒かった。

東京に冬がやっと来た。


＃12/17


表参道で友達の結婚式に出た。

９月に集まった長野県出身の３人が、１人は花婿として表参道の教会に見参。

僕は、式を挙げた友達の昔のあだ名を酔っ払ってバラした。
彼の同僚がその後、彼のことをそう呼びかけているのを見て
僕は、ほくそ笑んだ。

夕方。
式が終わったあと、
僕と、長野からはるばる来た友達で上野で飲んだ。


心配していたことがあったのを
見抜かれたのか知らないけれど、何も言ってないのに不意に

「大丈夫だと思うよ」
と友達は言った。

「なんで？」

「そんな感じがしてさ」
友達はお猪口を飲み干した。


２時間２人で居座り４５００円。

もつ焼き「大統領」に、

敬礼。