先月まで僕のやっているバンド、「握月」には
ドラマー志願者で、去年の9月からドラムを始めて、
ゆくゆくは「握月」でドラムを叩く、という目標を基にがんばって練習を続けていた人がいた。
本人はやる気もあったし、
僕も彼にはすごく期待をしていたので、
今年の春ぐらいには一緒にライブが出来るのでは?
なんて目論見でお互いやっていた。
でも、
彼がドラマーとしてステージに立つには
本当に多くの障壁があり、
仕事の事とか
環境の事とか
とにかく色々あって
本当に多くの話し合いがあった。
そして、今決まっている5月のライブを、バンドライブでやるという計画でずっと進んでいた中で、
この先どうするのか?
というのを決める日を作った。
そこでの彼のドラムを見て、
ドラム以外の部分、彼のその時の周りの環境も考えた上で
判断する日を作った。
そして、その日。
彼はすごく腹に来る音を僕にくれた。
「才能」という物が存在するなら、
彼には優れた音を出す才能があったのだ。
そして出た結論は、
たぶん、二人でステージに立つためには、5年以上は確実にかかってしまう。
そしてその間、僕は正式ドラマーを入れないで、ソロ弾き語りやアコースティック編成、
またはサポートドラムのみでライブや作品製作を行っていくことが
バンドとして難しい。
そういう結論になった。
「僕は待てない」と言ってしまったのだ。
これから先、30歳になるまでの5年間を
バンドとしての基礎が無いまま活動すると、
一番進みたいとき、
一番動かなければならないときにおそらく、壁にぶつかる。
彼は納得していた。
彼自信の方が、僕より早くこの結論に達することに気づいていたらしい。
それだけ体感していたのだろう。
思った通りに体が動かないこと、
思った通りに環境をコントロール出来ないこと、
焦る気持ちと裏腹に、モチベーションがついてこないこと……。
才能が必ず結実するほど世の中は甘くないことを
彼の方がよく知っていた。
「ロッキンジャパン出たら俺見に行くよ!」
そう言って、ガハハと彼は笑っていた。
彼はそれからもドラムを続けている。
握月のライブも見に来ると言ってくれている。
なんでこんな事を書いたのかは分からない。
こんな事を書いたら俺は薄情な人間だと宣伝するようなもんだと分かっていても、書くしかないような気がしてしまった。
でも、とにかく言いたいことは、
このバンドには今ドラマーが必要だということ。
もしも、今何かやりたくて、
でも、自分の居場所が分からない。
そんなドラマーがいたら、
「握月」というバンドに一度連絡をください。
連絡先はプロフィールにも乗ってますが、
strummer1110@gmail.comまで。
ツイッターやってますけど、140文字のダイレクトメールが僕は苦手なので、やっぱりメールでお願いします。
少しでも、ほんの少しでも何かを感じた人
待ってます。
ーーーーーライブ情報ーーーーーー
3/10(sun)
南阿佐ヶ谷蕎麦屋「道心」
http://hpgate.jp/doushin/index.htm
握月企画
「応答願います」
open/17:30
start/18:15
ticket/1500en(そば付き、要予約)
・古宮夏希
・スナカワタカヒロ
・偶然の産物
・握月(アコースティック編成)
※詳細は別記事、「応答願います」にて。
3/19(tue)
浅草クラウド
http://kurawood.jp/
「浅草アコギ園vol.4」
open/
start/
ticket/1,500en(1ドリンク込み、無料音源配布)
・石塚準也(from古河)
・HIROSHI ASAKUSA
・たくま(握月)
・石井智
・佐々木祐紀
andmore…