今日は本当に絶対にブログを書かないと駄目だと思ったので、出来るだけ脚色のないように、
渋谷で起きた小さな出来事を書こうと思います。
11月12日
俺はストリートライブをする為に、電車に乗りました。
行き先は、渋谷です。
俺は渋谷で路上をしたことがありません。
というか、センター街に入った事がほとんどありません。
センター街の真ん中に来たら、居酒屋の客引きとホストと何かのキャッチのお姉ちゃんと、お祭りの屋台を練り歩くかのように行き交うたくさんの人達がいました。
黒い髪の人がほとんどいません。
肌が黒い人(日本人)はいっぱいいます。
EXZAILEの新曲が大音量で、俺の後ろの方にある靴屋さんから流れてきます。
俺は、十字路の真ん中でライブをしようと思っていたのですが、もう三十分以上も道の脇でギターケースをつっかえにして立っていました。
想像以上に怖かったのです。
もしかしたらこれを読んでいる人の中には、楽々とセンター街の真ん中でライブが出来る人がいるのかもしれませんが、
俺は本当に怖かったです。
駅の廻りにはギターや三味線を弾いて歌う人がたくさんいたのに、センター街(正確にはその中にあるバスケットストリートという道でした)
で歌っているのは、スピーカーから流れるEXILEだけでした。
というか、別にセンター街の道に限らず、俺はいまだ道の真ん中で弾き語りをしている人を見た事がありません。
しかも、これほどの人通りでは、尚更でしょう。
隣で、何かのキャッチのお姉さん二人が、俺の方を見てなにか言ってます。
「やっべー!変な奴見つけたんだけど!」
聞こえるように言って笑ってるのか分かりませんが、やっぱり傷付きました。
そしてニ十分後、俺は十字路の真ん中でギターケースを開けました。
ギターを抱えた瞬間後ろから来た女の人がぶつかってしまい、「すみません」と言ってきて、俺も「すみません」と言いました。
そして、よく歌う曲の前奏を始めました。
たくさんの人たちが川の流れのように俺の方にやってきて、俺を避けていきます。
ほとんどの人が眉をひそめていたり、軽蔑の笑いを浮かべていました。
「聞いてください!渋谷!」
その声に振り返った人は、たぶんいなかったと思う。
サビを一度歌った後に、その人たちは急に現れました。
五人だったというのは、後から分かった事です。
みんなものすごい笑みでした。
男の人も女の人も日本人みたいな人も明らかにフランスかアメリカの人だと分かる人もいました。
何が起きたのか、全くわかりませんでした。
ただ、確かだったことは、間奏が終わって二番の歌詞を歌い始めた時に、彼らは微かに聞き取っていたサビのメロディーを一緒に鼻唄で歌い始めたという事です。
もう一つたしかな事は、
「ダサくないよ!」
と右斜め前の女の子が言った事でした。
いつもなら絶対にしない終わりかたで、その曲を歌い終わりました。
五人は、(なんか違う人も混ざってた気がするけど)拍手と歓声を送ってくれて、
俺は「ありがとう!」と叫んでおじぎして、彼らにアフロをもみくちゃにされた。
どうしよ、なにを歌えば良いんだ。
俺が少し間を置いて彼らに目線をおくったときに、
「ドブネズミ!デキル!?」
と、左前の女の子がいった。
俺は爆笑した。
なんで、渋谷センター街の真ん中で、
世界で一番美しい歌を歌えるんだよ!
「リンダリンダー!」
合唱はどんどん周りの人をまきこんでいき、
また通りかかった知らない外人の人やら、
普段絶対俺が関わらなそうなお兄系の男の人やらが加わっていって、もしかしたら十人ぐらいあの瞬間いた気がする。
俺は、いまだかつてこんなに人と繋がりながら叫んだ事はない。
誰の声でもない。
みんなの声だった。
どうしてもやりたかった曲をやる事にした。改良の為に封印しようと思っていたけれど、この日だけはどうしても歌いたかった。
やっぱり、Aメロはみんなで歌えるけれど、サビはみんな戸惑ってしまう。そういう風になってしまったけれど、どうしても、どうしてもサビの歌詞が歌いたくてやった。
汲み取ってくれて嬉しかった。
その後に唯一俺が弾けてみんな知ってる曲、「スタンドバイミー」をやって、やっとその五人が同じようにバンドをやっていて、フランス人(日系っぽい人もいた)だと知った。
来るか分からないだろなーって思いつつも次のライブの日を教えたら、「本当に行くからね!」と、ダサくないよ!と言った女の子(礼って名前)が言った。
一番右にいたゲンシュっていう男の子は、ライブの前日が誕生日だという。
「いつか有名になるんでしょ!?」
と彼らに言われ、俺はなんといったか覚えてないけれど、彼らはやさしく笑ってくれた。
五人が帰った後、もう一度最初に歌った曲をやった。
今度はそんな奇跡も特に起きることなく、遠くで女の人が笑いながら写メしてきたぐらいだった。
さつき
礼
ケンゴ
チボ
ゲンシュ
歌わないで、もう帰ってしまおう迷っていた時にセックスピストルズのNEVERMINDのTシャツを着て俺の前を歩いていった人
いつも俺の事を支えてくれている人たち
ありがとう。
こんなに長い文章をここまでよんでくれた誰か、
ありがとう。
渋谷で起きた小さな出来事を書こうと思います。
11月12日
俺はストリートライブをする為に、電車に乗りました。
行き先は、渋谷です。
俺は渋谷で路上をしたことがありません。
というか、センター街に入った事がほとんどありません。
センター街の真ん中に来たら、居酒屋の客引きとホストと何かのキャッチのお姉ちゃんと、お祭りの屋台を練り歩くかのように行き交うたくさんの人達がいました。
黒い髪の人がほとんどいません。
肌が黒い人(日本人)はいっぱいいます。
EXZAILEの新曲が大音量で、俺の後ろの方にある靴屋さんから流れてきます。
俺は、十字路の真ん中でライブをしようと思っていたのですが、もう三十分以上も道の脇でギターケースをつっかえにして立っていました。
想像以上に怖かったのです。
もしかしたらこれを読んでいる人の中には、楽々とセンター街の真ん中でライブが出来る人がいるのかもしれませんが、
俺は本当に怖かったです。
駅の廻りにはギターや三味線を弾いて歌う人がたくさんいたのに、センター街(正確にはその中にあるバスケットストリートという道でした)
で歌っているのは、スピーカーから流れるEXILEだけでした。
というか、別にセンター街の道に限らず、俺はいまだ道の真ん中で弾き語りをしている人を見た事がありません。
しかも、これほどの人通りでは、尚更でしょう。
隣で、何かのキャッチのお姉さん二人が、俺の方を見てなにか言ってます。
「やっべー!変な奴見つけたんだけど!」
聞こえるように言って笑ってるのか分かりませんが、やっぱり傷付きました。
そしてニ十分後、俺は十字路の真ん中でギターケースを開けました。
ギターを抱えた瞬間後ろから来た女の人がぶつかってしまい、「すみません」と言ってきて、俺も「すみません」と言いました。
そして、よく歌う曲の前奏を始めました。
たくさんの人たちが川の流れのように俺の方にやってきて、俺を避けていきます。
ほとんどの人が眉をひそめていたり、軽蔑の笑いを浮かべていました。
「聞いてください!渋谷!」
その声に振り返った人は、たぶんいなかったと思う。
サビを一度歌った後に、その人たちは急に現れました。
五人だったというのは、後から分かった事です。
みんなものすごい笑みでした。
男の人も女の人も日本人みたいな人も明らかにフランスかアメリカの人だと分かる人もいました。
何が起きたのか、全くわかりませんでした。
ただ、確かだったことは、間奏が終わって二番の歌詞を歌い始めた時に、彼らは微かに聞き取っていたサビのメロディーを一緒に鼻唄で歌い始めたという事です。
もう一つたしかな事は、
「ダサくないよ!」
と右斜め前の女の子が言った事でした。
いつもなら絶対にしない終わりかたで、その曲を歌い終わりました。
五人は、(なんか違う人も混ざってた気がするけど)拍手と歓声を送ってくれて、
俺は「ありがとう!」と叫んでおじぎして、彼らにアフロをもみくちゃにされた。
どうしよ、なにを歌えば良いんだ。
俺が少し間を置いて彼らに目線をおくったときに、
「ドブネズミ!デキル!?」
と、左前の女の子がいった。
俺は爆笑した。
なんで、渋谷センター街の真ん中で、
世界で一番美しい歌を歌えるんだよ!
「リンダリンダー!」
合唱はどんどん周りの人をまきこんでいき、
また通りかかった知らない外人の人やら、
普段絶対俺が関わらなそうなお兄系の男の人やらが加わっていって、もしかしたら十人ぐらいあの瞬間いた気がする。
俺は、いまだかつてこんなに人と繋がりながら叫んだ事はない。
誰の声でもない。
みんなの声だった。
どうしてもやりたかった曲をやる事にした。改良の為に封印しようと思っていたけれど、この日だけはどうしても歌いたかった。
やっぱり、Aメロはみんなで歌えるけれど、サビはみんな戸惑ってしまう。そういう風になってしまったけれど、どうしても、どうしてもサビの歌詞が歌いたくてやった。
汲み取ってくれて嬉しかった。
その後に唯一俺が弾けてみんな知ってる曲、「スタンドバイミー」をやって、やっとその五人が同じようにバンドをやっていて、フランス人(日系っぽい人もいた)だと知った。
来るか分からないだろなーって思いつつも次のライブの日を教えたら、「本当に行くからね!」と、ダサくないよ!と言った女の子(礼って名前)が言った。
一番右にいたゲンシュっていう男の子は、ライブの前日が誕生日だという。
「いつか有名になるんでしょ!?」
と彼らに言われ、俺はなんといったか覚えてないけれど、彼らはやさしく笑ってくれた。
五人が帰った後、もう一度最初に歌った曲をやった。
今度はそんな奇跡も特に起きることなく、遠くで女の人が笑いながら写メしてきたぐらいだった。
さつき
礼
ケンゴ
チボ
ゲンシュ
歌わないで、もう帰ってしまおう迷っていた時にセックスピストルズのNEVERMINDのTシャツを着て俺の前を歩いていった人
いつも俺の事を支えてくれている人たち
ありがとう。
こんなに長い文章をここまでよんでくれた誰か、
ありがとう。