大河ドラマ『どうする家康』は 次が最終回
最後のおじゃま虫 豊臣家
冬と夏の陣で セイ・グッバイ
わが家の『どうする家…』は
まだまだ続きます
これまでのお話はこちら
今日は悪天候のせいか体調が悪くて
朝からずっと横になってコタツムリ状態
生協の冷凍そばを温めて食べて
また横になって・・・
ようやく起き上がって
ブログ書くことにした
先週からの続き
金曜の夜
夫に地域包括支援センターでのことを報告
それから社会福祉協議会のことも話して
社協のメールフォームから夫の言葉を私がメール送信
(夫は会社でパソコン見つめてることが多いので家の用事は私が代打)
すると今朝返信があり
「大変申し訳ないことに、本日、
明日、確認しまして、担当者より連絡をさせたいと思います。」
とのことで
明日の連絡を待つことに…
コタツから這い出て
夫の母と交わしていたノートを開く
母が義父の悪行によって施設へ入れられて
そういうとこにいると認知症が進むって聞くから
出来事や気持ちを文字で残すことを思いついたのだ
これは高次脳機能障害を抱える私自身のためでもあった
久しぶりに手にして読むと涙が溢れる
そのノートとは別に母がひとりで書いていた備忘録もある
読んでいてこのブログに書き忘れていたことを思い出した
母が施設に入れられたのは2019年5月
私たちが今住んでいる家に引っ越してすぐの頃だ
義父の悪行で書いたように
何の相談もなく突然のことだった
ある日のこと
いつものように面会に行った私
部屋に母がいない
職員さんに尋ねると
「昨夜転倒されて病院へお連れしたんですよ。
幸い骨折とかはなかったんですけど
念のため詰所に一番近い部屋へ移ってもらいました。」
え~!?
驚いてその部屋へ行くと
母は歌舞伎の化粧のように内出血を起こした顔で
泣きながら私にしがみついてきた
「なんかねぇ、ワケがわからんのんよ
気が付いたらここに連れて来られとって
ベッドから動いちゃあいけん言われて
トイレへも自分で行かせてもらえんのん」
「おかあさん、昨夜倒れたんじゃって今聞いたよ。
部屋におらんけぇびっくりした。
すごい顔になっとるよ、痛いじゃろう?」
「いいや、そがぁに痛いこたぁないんよ。
ワケがわからんかったけぇ
あんたが来てくれてよかったぁ~」
ふたりで抱き合ってワンワン泣いた
事の真相はこうだった
入所時・・・いや、その前の入院時から
再三に渡り職員さんたちに注意されていたのだが
夫の父と弟が勝手に食べ物や薬を母に渡していたのだ
どうやらその夜
母は勝手に所持していた睡眠薬を飲んだらしく
トイレへ行こうとしたときに転倒したらしい
それからは持ち物検査をされたり
夫と私も職員さんに注意され
「荷物が多すぎるので持って帰ってください」
薬は母が
「眠れんけぇ持って来て」と父や弟に頼んだらしいが
衣類は見栄を張ってイイ格好をさせたがる父が
新たに買っていろいろと持って来ていたのだ
ちなみに入所するときの荷物は私がチェックして全部名前を書いた
突然のことだったけど一時的なことだと思っていたので
直前に知らされて準備を手伝ったのだ
それに加えて次々と父が買って持って行って
小さなチェストに入りきれないほどの衣類
母「私はこがぁなとこにおるんじゃけぇ
今は動きやすい服がちいとありゃあええのに
お父さんは次々持って来るんよ。」
それだけならまだしも
時には菓子や果物
ときにはワンカップのお酒まで
夫「ジジイはバアサンを殺そうとしとる!」
ついには私も母に
「おとうさんは、おかあさんを殺そうとしとるよ。
食べ物を持って来てくれたいうて喜んじゃあいけんよ。
ここで出る食事とおやつ以上のものを食べたら
血糖値が上がって危ないけぇね。」
そう言い聞かせるしかなくなっていったのだ
施設に入所してからも元気で普通に歩き回り
洗濯物たたむのを手伝ったりもしていた母
その日を境に車いす生活となった
打ち身は顔や腕や足に多くあったけど軽くすんだので
本当は歩けたんだけど
こういう施設は一度やらかした入所者には容赦ない
元の部屋に戻れてからもそれは続き
「歩いてトイレ行ったら怒られたんよ。」
それでもリハビリの時間には介助付きで歩く練習をし
すぐに歩行器を使ってスタスタと歩くようにまで回復
必ず家族の付き添いでという条件で時々外出もできるようになった
週末には夫と私で迎えに行き
両側から支えて一緒に散歩をしたり
あのデカ過ぎる家を売るときには
最後にと空になった家へ連れて行って
思い出に浸る時間を作ることができた
お正月には我が家へ呼んで お昼を一緒に食べた
事前に糖尿病の食事について調べ
いろいろ工夫をして調理したものを出したら
とても喜んでくれた
そしてその日の午後には
夫の友人がお母さんを連れて年始に来てくれて
ママ友同窓会っぽくもなったりして
楽しい時間を持つことができた
久しぶりにノートを開いてゆっくり読んで
涙が止まらない・・・
いつものように面会を終えて帰るとき
「明日は病院なので来られないけど明後日は来るね」
と書いた私の返事に 翌日の日付で
「大切な娘よ、今日は顔が見れなくてさびしいと思いました。
病院はだいじょうぶだった?明日はわかるかな。」