この本が発売された当初に、ちょっとした話題になった。しかし岩波書店発行だからであろう、恐らくAmazonなどで目次だけを見て(本文を読みもせず)批判的なコメントをしている人たちを見かけた。私に言わせれば、確かに沖縄や韓国で興行を行ったとの記述はあるが、全編を通じて描かれているのは女性への差別との闘いだ。それが明るく痛快なのだ。読む価値のある本だ。
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(新潮文庫)と同じくらい売れてもいいのでは? と思うが、そのような話を聞かないところをみると未だに女子プロレスラーへの偏見はなくなってはいないのかと訝ってしまう(それとも岩波書店の販売力か)。