長編をじっくり、というよりは短編が合っている。たまたまみつけた第一法規「法律トリビア大集合」は、法律専門出版社だけあって雑学を超えた大人のチョイスと解説。こういう本も出すんだ、と驚いたが売れているのだろうか。他社からならベストセラーになりそうな出来映えであった。
ちくま文庫「贋物漫遊記」。種村季弘先生の軽妙酒脱なエッセイ。ふるあめりかに袖は濡らさじの岩亀桜の亀遊の史実について書かれていて興味深く読ませてもらった。
ハヤカワ文庫「２分間ミステリ」。ちょっと納得のいかないトリックもあったが(負け惜しみ？)、それよりも刑事ドラマなどで昔の調書を読み返して事件の謎を解く話があるが、当時分からなかったことが今読んで新事実を見付けられるものだろうかと、不思議に(もっと言えばあり得ないとさえ)思っていた。しかし、よ～く読めばヒントが隠されているかもしれないし、(ドラマのようにわざとらしくなく)口を滑らせているかもしれないし、と本当に自分で事件を解決しようと推理していて可笑しかった。
電車移動も悪くない📖