メジャーなスポーツですら、裾のねを拡げようと現役を引退したスーパースターが、世界中の子供達に施設を建てたり器具を寄付したり教えたりしている。
演劇の世界はどうか。児童劇団もあることはあるし、最近の子役のレベルも高い。では演劇人口はどうか。増やす努力はなされていないのではないか。趣味や嗜好が多様化し、プロスポーツでも経営が楽ではない昨今である。バブルのころにメセナなどと言うのが流行った頃でさえ、ほとんどの演劇人は生活のためにアルバイトをしていただろう。そもそも儲からないのだ。製作期間が長い割に、上演出来るのは一回につき(原則)一ヶ所のみ。映画のように一日中繰り返し、何日も続けられるものでもない。
劇団を株式会社にし、全国複数箇所で上演、いずれもロングランというシステムを確立した劇団四季は素晴らしいというほかはない。
少し逸れたがもう少し。いま音楽や映画をスマホで楽しむスタイルが普及してきた。好きなときに適当な物を選んで、観放題聴き放題(定額制)。しかも次からは好みそうなものを選んでくれる。
因みに私はこのストリーミング配信とやらを利用したことがないが、わざわざチケットを電話だかネットだかで買い、交通費を使って劇場まで足を運ぶ人が減っているということなのではないか。そういう方々に生の演劇の魅力を伝え、決まった時間に、雨だろうが寒かろうが、来ていただかなければ成り立たないのだ。
いつまでも「観に行くから 観に来てくれ」では発展しないのだ。