知り合いが出演するワークショップの卒業公演を観に行って来た。アマチュアとはいえ経験者も多いらしい。そしてプロの指導、演出である。演し物は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」。幅広く子どもから大人まで楽しめるように選んだのであろう。観客が身内(=家族)ということを見越したものと推察する。この物語の原作は完結していない。今回も他の宮沢作品のエピソードや演出家の思想を交えてフィナーレを迎える。随所に飽きさせない工夫が凝らされている。舞台も上手く使っていたが、袖との境目が窮屈そうなのは残念であった。
経験者もいたとはいえ素人集団をまとめあげ、芝居として成立させたこのベテラン演出家を素直に尊敬する。最初はどうなることかと思ったに違いない。
しかし、役者のレベルや客層から演目を選び脚色し演出した手腕は素晴らしいと思う。アマチュア演劇、特に児童劇をやっている方々にはお手本のようだったのではないか。