私にとっては、加藤和彦氏の奥さんで作詞家というイメージであった。もっとも“懐メロ”などを見ればよく拝見するお名前ではあったが、4000曲とは恐れ入った。
この本を読もうと思ったのは、加藤氏がなぜ自死しなければならなかったのか、少しでもヒントがつかめればと考えたからだ。興味本位ではない。ショックだったのだ。
私が加藤氏を知ったのは遅い。高校生のころ、桐島かれんさんをヴォーカルに迎えサディスティックミカバンドを再結成したときだ。それから遡るように加藤氏や他のメンバーのアルバムを買い集めたが、今でも飽きることなく聴いているのは加藤和彦氏のそれだ。
よくよく考えてみれば、ZUZUさんだけでなくトノバンのことも何にも知らなかったのだな、と。当たり前だ。会ったことも勿論なく、時代も少しずれているのだ。
お二人について、どうこう語る資格があるとは思わないし、もとよりそんなつもりはない。が、そんな私ですら、加藤和彦の死は残念でならなかったのだ。
この本で、少しだけ気持ちの整理がついたような気がする。