天中軒景友さんのfacebook 投稿を転載します

【能登の話をさせてください(演目変更のお知らせ)】

 元旦の能登半島地震の発生以来、2月に予定している自分の独演会を「あー楽しかったね」で終わるような会にしていいのだろうかという想いがあります。
 
 地震発生のわずか三ヶ月前、輪島市の總持寺祖院において、總持寺開創の歴史にまつわるお話を浪曲で語らせて頂くという御縁を頂きました。
 それは石川県の曹洞宗の方と一年をかけて準備した、總持寺開創と2007年の地震からの復興を寿ぐ内容でした。
 
 人間個人に記憶があるように、共同体にも歴史という「記憶」があるのだと思います。それは共同体に属する者どうしの紐帯となり、その「記憶」を甦らせる装置として、建造物が風景を形作る。そして「記憶」は物語となることで世代を超えて共有されてゆく・・・總持寺祖院の伽藍に身を置いて、そんな事を感じました。

 元自衛隊員の弟と、完全自己完結型の装備を整えて、輪島市にボランティアに入る準備をしています。
 それまでに自分に出来ることはないか。また今後必要になる長期的な支援を見据えて、今の自分に出来ることはないか。
 
 そう考えた末、2月の鬼平独演会では「鬼平犯科帳」二席であった予定を変更し、一席は「鬼平犯科帳」、二席目は總持寺祖院で語った「總持寺開創物語」を物語らせて頂くことにいたしました。

 「鬼平犯科帳」二席を期待してくださっていた方々には誠に申し訳ございません。また「總持寺開創物語」は、能登の人々でないと分かりづらい話かもしれません。しかし彼の地ではこんな物語が共有されているのだということを、少しでも多くの方々に知って頂けたら幸甚です。

🔴天中軒景友独演会〜鬼平犯科帳を唸る🔴
2月10日(土)木馬亭開催
昼の部12:30開場13:00開演
景友2席(曲師:広沢美舟)
「鬼平犯科帳〜白い粉」(ギターと三味線で申し上げます)
「總持寺開創物語」
ゲスト:神田春陽(講談一席〜お楽しみ)
予約2000円当日2500円25歳以下1000円
予約→090-2402-5242(ショートメール推奨・留守電の場合あり)
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