🔴三門綾・港家柳一、演目を紹介🔴

🌼綾と柳一の夜の勉強会

🌼4月30日(日)17:30開場18:00開演

🌼お江戸日本橋亭開催

🌼1000円

🌼ご予約➡︎akskderkk2019@yahoo.co.jp 

                090-2402-5242


🌸三門綾の演目

【楽屋草履】15分ネタ
歌舞伎の名優「四代目・市川小團次」のお話です。
物語は市川小團次の名乗る前の「市川米十郎」時代から始まります。
なんと「お腹が痛い!」という場面が出てきます。私三門綾も非常にお腹が緩いです。舞台に上がる前なぞはお腹が大変な事になります。話を戻しまして米十郎は舞台より便所を取ってしまい、舞台に穴を空けます。ここから物語は急展開です。
このネタはちょうど三年くらい前、最初の緊急事態宣言の頃に覚えました。
このネタ自体そんなに長くなく、テンポのいい話となっております。
事情があり理由は言えませんが「歌舞伎」とか「市川團十郎」という言葉が出てくると自然と力がはいります。精一杯演らせて頂きます!
【土屋主税】30分ネタ
初めての義士物です。
実は入門して初めに頂いた台本の一つでした。入門時には「無理だ!」と思い別の演題を選びましたが、今なら「やってみる価値はある!」と思い今回初めて演らせて頂きます。
私はよく作・脚色が鈴木啓之(三門博)の作品を多く掛けさせて頂きますが、この「土屋主税」は作・近松寛です。師匠の柳が九州の巡業で一緒になった時に頂いたそうです。
物語は殿中刃傷の後、五月十四日の呉服橋の吉良の屋敷から始まります。浅野内匠頭に切り付けられた傷が全快し、祝いの宴が開かれておりました。集まる大名旗本。さあこの状況で土屋主税はどうするのでしょう??
討入りの際に赤穂浪士を助けた男。皆さんご存知の義士物ですが、私が演じますとどのようになるのでしょう?ぜひ楽しみにいらしてください。

🌸港家柳一の演目
【甚五郎京都の巻】30分ネタ
こんにちは。柳一です。
勉強会ということで、あまりやらないネタをフルでやろうと思いましたが、せっかくなのでネタ出しで甚五郎を。
以前世話になった京都の親方に挨拶に行こうと都に着いたが、今まで何も連絡していなかったため急に会うのは緊張する。酒を入れてから行こうと飯屋に入ろうとすると、何やら子供と大人二人が争いをはじめた。事情を聞くと、子供が盗みを働いたので懲らしめているのだという。子供を助け出し事情を聞く甚五郎。子供の父親は病気で三年前から寝込んでおり、ろくに生活もできないが、以前は都で一と言われた大工だった。いまは弟子の裏切りを受け、弟子が都で一番を名乗り好き勝手にやっている。その子供の父親というのが、以前甚五郎が世話になった藤兵衛親方で...。
構成がわかりやすく、聞いていて最後気分が晴れるようネタです。
【亀甲組】15分ネタ
亀甲組の親分遠山五郎蔵の女房のお雪が、工事費用を賄うため吉原に身請けに行くことに。女房がいなくなって静かになった部屋で思いにふけっていると、一の子分である小野田が突然訪ねてくる。背中には子供を担いでいて...。
15分で短く詰めているのと、関西鉄道開通工事というのがイメージしずらく、伝えるのが難しいネタです。ただ港家では代表的なネタで、これを演らずして港家は名乗れない、そんなネタです。

自分は、節を聞かせるというよりも人物の感情を描写することに重きを置いて演じています。
人物の動きから見える当時の世界を感じて頂けると嬉しいです。

🌸主催から
太福さん、一太郎さんが芸歴15年を越え弟子を取れるお立場になり、それに続く男性浪曲師としては会の発足以来応援して来ている孝太郎さんがいらっしゃいます。しかしさらにこれに続く今応援している男性浪曲師となると、ぐっと間が空いて景友さん、さらに少し空いて綾さんと柳一さんになります。
綾さんは彼がまだ協会の教室に通われていた頃から知っていたので、前読として起用して来ましたが、柳一さんとはそのようなご縁がなかったので今回初めてご出演頂くことになります。
私は男性浪曲師にぐっと前に出て来てほしいと念願しており(もちろん若手女性浪曲師も応援していますが)綾さんと柳一さんには本当に期待しています。
お二人の紹介
三門綾さん
綾さんは三門柳師匠のお弟子で三門博先生の孫弟子に当たります。声質が異なるのでそのまま博先生をまねるよりも、先生のネタを新しい形で現代性を持って継承してほしいと願っています。
港家柳一さん
柳一さんは港家小柳丸師匠のお弟子で、元は立川談四楼師匠の下で落語家修行をなさったという経歴もお持ちです。節も上手で港家のネタに新しい魂を入れて行くくらいの意気込みでこれからの浪曲修行に臨んでほしいと思います。

ぜひこの二人を育ててあげてほしいと心からお願いする次第です。
4月30日応援してあげて下さい。