🔶オープニング  小はぜ・梅湯・一太郎

🔴東家三可子・東家美→馬子唄しぐれ

🔵柳家小はぜ→提灯屋

🔵東家一太郎・東家美→ 野狐三次〜観音堂の捨て子

🔵宝井梅湯→阿武松緑之助


➡︎三人のお話でもっと集客に力を入れよう、グッズ販売をしっかりやろうなどの意見が出る。


➡︎三可子さんの馬子唄しぐれは何度も聞いているが、馬子唄のところがとても上手くなっている。ただいかんせん兄の仇をいとも簡単に許し、怨讐を越えてみたいなのが前に出て、あまりに台本の底が浅いので聞き応えありとはいかない。


➡︎小はぜさんの口跡がいい。また江戸っ子っぽい口調もしっかりしているので、聞いていて感心。一朝一夕で身につくものではない。この噺は前半がダレがちなのだが、そこをトントン進めないので後半までに聞き疲れしてしまうのは残念。


➡︎一太郎さんの観音堂の捨て子は連続物の入り口として極めて大切なところ。進境著しいお二人の見事な一席。ここで妹が出てこないのだから、連続物として再構成するときは、「大師詣で」の再会部分は不要なように思うし、むしろ唐突な感がある。


➡︎緑之助の出身が能登国鳳至(ふげし)郡七見(ななみ)村としっかり分かった。武隈親方とのエピソードは全くの創作だそうで、現在の武隈部屋にはいい迷惑だな。まあそのくらいだから中山道を戻ろうと東海道を行こうと大した問題じゃないんだね(私は東海道を行くのにひっかっかりを感じ、太福さんもここに注釈をおつけになる。因みに今日の口演ではもちろん中山道で板橋宿)。梅湯さんの読み方は柔らかい中に芯の強さが感じられ私的には好みだな。