家族の世話をバタンタッチして急ぎ亀戸へ。開場ギリギリに間に合う。玉川姉弟の天保水滸伝車読みに会場は満員。美舟さんが場数を踏んで来たせいか、立派に奈々福さんを弾ききった。
🔴玉川奈々福「飯岡助五郎の義侠」(曲師:沢村美舟)お話は↓
🔵玉川太福「繁蔵売り出す」(曲師:玉川みね子)お話は↓
🔵玉川太福「笹川の花会」(曲師:玉川みね子)お話は↓
🔴玉川奈々福「平手の駆けつけ」(曲師:沢村美舟)お話は↓

➡︎「飯岡助五郎の義侠」は伊藤桂一原作の奈々福さん自作の浪曲だが、飯岡助五郎の事情もしっかりわかると、天保水滸伝の話が立体的に奥行きを持つようになる。もう聞くのは4回目か5回目だから、奈々福さんの節回しにも耳がついていき実に堪能。

➡︎「繁蔵売り出す」を太福さんで聞くのはまだ2度目かな?太い声で存在感のある節回しで、太福さんは天保水滸伝がやはり一番上手だな。

➡︎太福さんの「笹川の花会」は3度目。この話は洲崎の政吉が主人公になっているが、その政吉の心情の変化を本当に上手く描き出している。今日は十一屋のご主人もわざわざお見えになっていたが、きっとご満足されたことだろう。

➡︎「平手の駆けつけ」は講談では「潮来の遊び」と「平手の最期」を合わせたものだから長編浪曲。どことは指摘できない(力不足のせいです)が、細かいところを少し抜いて調整してあった気がする。完全版を聞いてみたい欲求がすごく強くなっている。福太郎師匠の「徹底!天保水滸伝」の「平手の駆けつけ」は完全版なのだろうか?まだ聴き直してないからわからない。