闇に響く何者の叫びも

無に吸い込まれて消えゆく

虚空の下に涸れゆく大地

渦巻く疑心暗鬼に揺らぐ



何が真で何が偽り

手首に刻む儚き鬼哭

噴き出す紅き涙と痛みで

生かされてることに気付く



闇に平伏す朔の夜

心の闇に潜む羅刹

鋭い眼で心を切り裂く

全ては耐えるべき一夜の夢魔



永遠の望月も夢幻泡影

十六夜にはその夢も打ち砕かれ

僅かばかりの安堵を与える月影も

再び闇に支配される夜には消え



上辺だけ幸福の世を仮想

現実逃避する一丘の貉

百八煩悩がすれ違う交差点

不幸の世界は狂瀾怒涛



手を翻せば雲となり

手を覆せば雨となる

生者必滅、会者定離

浮世のならひにて候



水面に映る砂上の楼閣

悲愴の旋律が生んだ波紋に

泡沫の如く心は揺れて

鏡花水月の如き空の慰めは…