これを聞いて、別な或ることを思い出した。


拉致被害者家族の蓮池透さんが、「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」という本を出したとき、拉致被害者有本恵子さんの父親明宏さんが、記者会見で、その本を、「嘘ばかり書いてある」と頭から湯気が出るくらい興奮して、怒りを露わにしていたのを覚えている。


私は、その本を読んだことはないのだが、感想を述べる。


まず、有本さんの強い怒りの表明は、安倍晋三氏の機嫌を損ねては、拉致解決への取り組みを続けてくれなくなるかもという気持ちから発したものとみた。


拉致被害者家族会や救う会は、経済制裁をかけ続けて、北朝鮮に音を上げさせるという方針で来たが、これだけの年数続けて、効果はなかったではないか❌


本来、拉致を北朝鮮に認めさせたあと、被害者は、無条件に返されるのが、本筋だが、理屈の通る相手ではないから、悔しいけど、食料・経済援助を小出しにしながら、少しずつでも被害者を返してもらうのが現実的であると考える。


 言って置くが、私は、2002年に、小泉純一郎総理が北朝鮮を電撃訪問して会談の結果、拉致を認めさせるより、数年前から、関係の集まりに出席して、話を聞いていたから、拉致が、あの国によるものだと、早くから分かっていた。


 しかも、あの頃からの政権のスタンスてしては、先方が、音を上げて、泣きついてくるまでは、何もせずに済んで来たのだから、楽なものだ。


蓮池透さんを被害者家族会から追放したのは、間違いだったと思っている。


私は、集会で横田滋さんと握手したこともある。


「嘘八百」と「嘘ばかり書いてある」との発言の背景は、全く無関係?であるが、例によって、言葉の問題として取り上げた。