永山則夫の裁判の過程で、船田三雄裁判長は、「日本の裁判官が一人残らず死刑を言い渡すような事件てなければ死刑は適用できない」と述べ、いわゆる永山基準を示して、永山に対しては、一度は、前の死刑判決を破棄して、無期懲役に減刑した。


しかし、この理屈付けは、死刑を絶対に宣告させないために為した理不尽な内容である。


死刑反対の裁判官は、どんな殺人犯に対しても死刑判決を避けるだろうから、船田氏の立場で、考えれば、どんな裁判官も死刑を宣告できなくなる。


これは公平な判断基準ではなくて恣意的な基準であるから、守る必要はない❌


また、喩え話をする。


ネズミたちが会議をして、猫の首に鈴を付けるとよい、との結論は出たが、誰が、付けに行くか?になると、誰も、自分はイヤだ。


だから猫の首に、ネズミたちによって鈴が付けられることはない。


しかも、上の「〜」内の文の最後のところの「適用できない」。適用するという動詞の主語は、誰なのか!