民法テレビで取り上げてくれて有り難い。


1982.1.25岐阜県で目の不自由な亀山道夫さんはジャーマンシェパードの盲導犬サーブと外出していた。


道が凍っていて、スリップした自動車が、彼と犬の方に向かって来て当たった。


犬は、車の危険さは教えてられているから、自分にやれる範囲で、主人を車から守ったようである。


残念ながら、亀山さんは道に倒れ、犬は車に当たって重傷を負った。


結果的に、左前脚を切断することになった。


私は、この事故のことを、すぐには知らなかった。


たまたまテレビで盲導犬養成の様子を観た。


犬は、主人のために命を落としそうな場面になっても、鳴き声を出さないだろうと言われていた。


この番組を見て少し経った頃、新聞で、この事故のことを知り、サーブのことを児童文学者が本に書いたと知った。


事故にあったときのサーブの振る舞いを知って、やはり、そうだったか!と感動して、一人、アパートの部屋でガン泣きした。


よし、盲導犬養成のために寄付するぞ!


通常だと、サーブの所属した中部盲導犬協会に寄付が集まるだろうが、分散された方がいいだろうと、私は、東京練馬区の協会に寄付した。


百万円まで寄付しようとして、数ヶ月に一度十万円ずつやったが、金回りが悪くなって五十万円で止まってしまった。


サーブの事故を契機に、盲導犬を使用者の身体の一部とみなす法改正がなされ、その過程で、参考人として、サーブは、亀山さんとともに国会の赤絨毯を踏んだ。


この法改正には、公明党・国民会議の草川昭三議員の尽力があった。


サーブは、3本脚になってからは、中部盲導犬協会に引き取られていた。


当時、私は、親の離婚で、母親とは縁が切れて二十年?ほど会ってなかった。


実母とは、死ぬまで会わずとも構わないが、サーブには、一度会ってみたいと思っていた。


しかしサーブには会いには行けずじまい。


盲導犬養成には数百万かかるらしい。


盲導犬使用者は、一回切り十万円を協会に払うだけだと。(当時の話)


誰か、前澤友作さんあたりに、寄付してくれるように頼んでくれないかな。