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御冗談を|仰《おっしゃ》らないでください」「それとも、やはり景王にお別れを? 李斎はとても慶の方々にお世話になったのだから、このまま立ち去るのは辛いでしょう」 |労《いたわ》るように言われ、いいえ、と李斎は笑って見せた。「|明《あ》け|透《す》けな奴よ、とお思いにならないでいただきたいのですが──ひょっとして、花影殿には、何かお悩みがおありですか?」 花影は胸を突かれたように顔を上げ、そしてふいに、泣きそうに顔を|歪《ゆが》めた。今にも泣き出しそうな花影の顔を見つめ、李斎は頷く。「琅燦殿は、これが|弑逆《しいぎゃく》だと思っておられますか」 李斎が問うと、琅燦は不意に表情を硬くして膝を抱え込んだ。その期待を受けて、|黄旗《こうき》が|揚《あ》がるや否や|黄海《こうかい》に入って東岳|蓬山《ほうざん》に向かい、|昇山《しょうざん》してgucci財布泰麒《たいき》の選定を受け、|登極《とうきょく》しています。「寝ないのか?」「……はい。全ては主上のなさったことですから」 顔を伏せて言ってから景麒は、泰麒と会った当時に仕えていた王が、もういないことを思い出した。樹影の下の夜陰から出てきた虎嘯は、ひどく複雑そうな表情で李斎に禁門のほうを示した。ずっと以前にお預かりしていた剣です。景麒には|字《あざな》はないの?」「ございません」「あら、可哀想に。「戴の民には、自らを救う|術《すべ》がございません。……引き留めてしまっては申し訳ない。麒麟の力のみで|綻《ほころ》びを作ります。……ここで休んだら、もう景王にお会いすることはできないと思う……」 |縋《すが》るように言われて、杜真は息を呑んだ。だから、恐ろしいこと、辛いことを耳にいてくれた阿選を頼りにした……」 李斎は、はっと息を詰めた。

泰麒を捜してくれる、と言われてからもそうだった。漠然とそんなふうに考えていたのだけど、李斎が駆け込んできたのを見て、どこかそういう場所も必要なんだな、と思いました。(……寒い)「……お気がつかれましたか?」 おずおずとした声が聞こえた。──それはたとえば、強大な妖魔がいるという、そういうことでしょうか?」 |李斎《りさい》が言うと、|什鈷《じゅうこ》は飛び上がる。それを──」「耳に入れて、|徒《いたずら》に泰麒を心配させるな、って言うわけだ? でも、驍宗様が|謀《はか》られた可能性があることは事実なんじゃないの?」「可能性にすぎません」「あり得るってことでしょうが。 背後でいきなり気脈が絶たれた。その|堂《ひろま》の中にはいると、中には二人の人影が待っていた。そして、|鳴蝕《めいしょく》。 2「……|泰麒《たいき》?」 陽子が間近から見た彼は、はい、と頷く。身が入ってないと言って、|浩瀚《こうかん》に叩き出されてしまった」「あらま」「もっとも、同じことを私が今朝、やったんだけどね。「延台輔が|使令《しれい》を残しておられたのです。やがて、口を開く。驚かないでくださいね」 |李斎《りさい》は喜色をいっぱいに浮かべた小さな麒麟に、感謝の眼差しを向けた。結局のところ、戴の状況というのは、そういう状況ですよね。王の|郊祀《まつり》がなければ、国が傾くのですか? それとも王の存在が国を保つのですか?」 李斎は首を振った。

多分、|穢瘁《えすい》だと思う。「李斎に会いたいと言っているみたいなんだけど。私は背に|跨《またが》っているのが本当に怖かった。泰麒を失わなければ、李斎が戴を失うことはない。まるで砂で楼閣を築こうとしているようでした。暗く空虚な廊下には、いくつかの影が幽鬼のように|彷徨《さまよ》っていた。「どうか──どうか、お願いです。州師には付近の|里櫨《まちまち》の民を連れて非難してもらう。手を借りることはできない代わりに、|牀榻《ねま》を出たことを|咎《とが》められることもない。けれども、それよりももっと大事なものを失ってしまう気がする……。桓たいは苦笑いし、「虎嘯には大僕として落ち度があったのだから、謝らせてやらないといけませんよ。慰める言葉も持てず、李斎は夜の外殿へと出た。「……当の民がいらないと言うのなら、あり続けようとしても仕方がない」 さらに|追《お》い|縋《すが》ってきた手を、こん人の一人が引き|剥《は》がした。それは王夫人かも知れないし、他の誰かなのかも知れない。「まさか。