日々健康を気遣っていても
病気になるときはあります

女性ならば乳癌は気になるもの

彼のお母さんは数十年前に乳癌になりました
「抗がん剤等で小さくしてから
 摘出手術をするんだ」と、
私の両親の手をとり
「触ってみて」としこりを教え、
「日々のチェックが大事」
「夫婦でも確認しあうと良いよ」
と、
それほど深刻そうな様子でもなく
話していたそうです

手術は成功したと聞きました

でも、いつの頃か
膠原病になったと聞きました

乳癌の切除の時にリンパも取ったからだと本人は言っていたようです
原因不明だけど、
少なくともそれがキッカケだろう、と

膠原病は原因不明の難病です
本当の原因はわかりません

徐々に身体の機能が奪われていき、日常生活が困難になっていったようです

「駅に直結のマンションに引っ越して、濡れないで帰れるし、下にスーパーもあるから買い物も便利なのよ」
「いい所に住んでいるのね」
母は電話で話をしていたのですが
次第に連絡頻度が減っていったようです

何度か入退院を繰り返していました
体重が30キロをきると
満足に歩くこともできなくなり、
入院して体力回復して退院しては、また入院…

腸などの消化器系にも硬直が起き、満足に栄養を摂ることも難しかったそうです
食べても、上から、下から、ほとんど出てしまう

体調は日によって違い、朝の気分がよくても、午後からは体調不良になることが多いと言ってました

何度も私と両親とで会いに行こうとしても、体調がすぐれないと断られました


ようやく私が療養所で再会できたとき、声や話し方は変わらないものの、容姿は別人のようでした
痩せ細って高齢のよう…
私の母と同い年には見えませんでした


内心、精神的な弱さのある母が直接会わなくて良かったと思いました
配慮のできる母なので、相手を不快にさせないよう振る舞うと思いますが、ショックが顔や態度に出てしまうかもしれない…
何日もご飯が喉を通らなくなるかもしれない…


私が療養所で話したことや体調の様子を電話で報告すると、母は現状がわかって少し安心したようでした
何年も会いたがっていた母の気がかりを少し解消でき、私自身も彼のお母さんに会いたかったので、会うことができて良かったと思います