母が父を責める日々
当然、離婚の話も出ます

そんなある時、
母が私と妹に聞きました

「離婚したら、あんたたち
 どっちについていく?」


母親が小学生の子どもにストレートに聞くことなんですかね

三人姉弟が二人姉妹になったので
ちょうど一人ずつ分けることができるってこと?
当時10歳の私はそんなことも考えていたように思います


私は即答しました

「どちらにもついていかない!
 私は妹と二人で生きていく!」

妹は私にしがみつきながら答えました

「お姉ちゃんについていく!」

実際には、小学生の子どもだけで生きていけるはずありません
でも、そんな現実まで考えていなかったように思います


さらに、私は続けました

「子どもは弟一人じゃないんだよ?
 私も妹もいるじゃない!」


母はハッとしたそうです

それからは気持ちを切り替えて
父を責めることを止めたそうです


それからの私は、
自分は長男であるかのような気持ちで生きていました
男だったら良かったのに、とまで思いました

「弟の分まで頑張って生きなきゃ」

よく口にしていたようです

母が精神的に弱いことを目の当たりにしたので、どんな辛いことがあっても決して母には話しませんでした

中高生の反抗期には、当然
ほとんど親と話をしませんでした


大学受験の頃
自らの生き方を振り返った時
あまり幸せな生き方じゃないな、
と感じました

ちょうどそんな頃
私が中学校でいじめにあっていたことを、母が何かの折に後日談として当時の部活の先生から聞いてきて、驚いて私に尋ねてきました

「母さんが精神的に弱いから
 何も言わなかったんだよ!
 いい加減、強くなってよ!」

つい言ってしまいました

またまた母はハッとしたそうです
強くならねば!
そう思ったそうです


老いては子に従え
とは言いますが…
小学生や大学浪人生の子どもに説教される親ってどうなんでしょう


それはともかく

両親の不仲は子どもにとって悪影響でしかない

確信をもって言えます