webニュースに、興味深い記事を見つけました。
以下コピペです。
点字ブロックに黒リング、スマホで読み取り道案内 視覚障害の男性が開発
視覚障害がある元エンジニアの男性が、点字ブロックを活用した独自の音声案内アプリを開発した。ブロックの突起に黒いリングを新たにはめ込み、配置パターンをスマートフォンのカメラで読み取ることで、現在地や自分が向く方向に何があるかなどを音声で案内する仕組み。屋内など衛星利用測位システム（ＧＰＳ）が働きにくい場所でも使え、外国語で音声データを入力すれば外国人の道案内も可能。「障害の有無にかかわらず世界中の人に役立つ」という。
You Tubeでも公開されています。
以下は、入力操作の実践シーンです。
https://youtu.be/VG7bHkp9R6I
冒頭の記事の続きです。以下コピペ。
エンジニアの経験生かす、特許も申請
「ここはＪＲ東京駅中央線ホーム、前は行き止まり、後ろは改札方面下り階段、右は二番線、左は一番線」。電車を降りると、ブロックを検知したスマホから音声案内が流れた。体の向きを一八〇度変えると「前は改札方面下り階段、後ろは行き止まり…」と案内も変わる−。山梨県北杜市の芝田真さん（７４）が開発したアプリは、こんなイメージで使うことができる。
仕組みはこうだ＝図。分岐点や下り階段など注意すべき場所を知らせる正方形の「警告ブロック」の丸い突起に、八個の黒いリング（直径五センチ）をはめ込む。場所ごとにリングの配置パターンを変え、現在地と前後左右四方向の案内文をタブレットなどでサーバーに登録する。
ユーザーは、アプリを入れたスマホのカメラが足先を向くように、リュックの肩ベルトなどに付けて固定する。スマホが配置パターンを認識するたび、入力された案内文が流れる。
ＪＩＳでは、警告ブロックの突起は最低で二十五個。芝田さんによると、八個のリングで四百五十五のパターンを作り、それぞれに異なる情報を登録できるようにした。仮に同じパターンのブロックが別の駅にあっても、ＧＰＳで区別して認識できる仕組みだ。
芝田さんは金沢市出身。長野県諏訪市の精密機器メーカー「セイコーエプソン」で研究開発に携わった。遅行性の網膜色素変性症で、視力を徐々に失い、今は道路の白線が辛うじて見える程度だ。
五十六歳で早期退職し、北杜市に移住。「視力を失っても自由に出歩きたい」と、既に視覚障害者のインフラとなっている点字ブロックの活用を昨年一月に思い付いた。元同僚の協力を得て四カ月ほどで完成。見た目から「パンダナビ」と名付けた。
昨年末、甲府市で視覚障害者約二十人を集めた体験会では「スマホ操作が最小限なので便利」などと評判は上々。参加した男性は白杖（はくじょう）を手に「ここがどこで、どちらを向いているのかを知るのが重要。線路など行ってはいけない方向が分からないと生死にかかわる」と話した。
実用化に向けては課題もある。福祉用具の調査研究などを手掛ける公益財団法人テクノエイド協会（東京）の五島（ごしま）清国企画部長は「点字ブロックを敷設した役所や企業の理解がカギ。ブロックのメンテナンスや、情報をどこが管理するかという問題もある」と指摘する。アプリが常に使えるようになるためには、既存の点字ブロックにリングを取り付けるなどの環境整備が必要になる。
芝田さんはこの技術を特許申請し、協力企業を募っている。「観光地の道案内や自分の店への誘導などビジネス化もできる。世界に普及させるのが夢です」。
コピペおわり。
