私は元夫が、息子が生後6ヶ月の時に生死を彷徨う大事故に遭い、その息子が19歳になった時に今度はアメリカで大事故に遭って、生死の境を彷徨いました
 
その時の事を①からたまに書かせて頂いています
 
続きで書いているので、いきなり前回のブログの終わりから書かせて頂きますので、始めて見て下さった方は、以前のブログをご覧頂けましたら幸いです
 
では続きから…
 
↓↓↓
 
ドクターは本当に機械的に話す人で、
この人には、感情がないんじゃないかとさえ思いました
 
しまいには、私が日本人で英語を理解していないからこんなに色々聞いてくるんじゃないのか
 
誰か彼女(私)に通訳してやりなさい、
意識が戻らないんだから、気管切開するしかないと

と、周りにいるナースたちに言い出す始末
 
この言葉には悲しみと怒りが爆発し、
あなたのような医師とは話したくもないし、あなたが主治医では息子が治る気がしない
 
と直接伝えました
 
それを聞いていたナースたちが、
外科部長に状況を報告しますね
と、私に言ってくれました
 
そして部屋を出てドクターがいなくなってから、
 
あのドクターはご存知の通り、本当に腕の立つ有名な脳外科医です
 
でも脳外科医のドクターの中には機械的になっていかないと、感情が入ると手が鈍ってしまう人もいるみたいなんです
 
ドクターは先日も他のご家族との会話でトラブルがあって、その時はお母様がドクターに殴り掛かってしまったくらいなんです
 
だから亜子が激怒するのは当たり前、あんな言い方、誰でも怒って当たり前だし、私たちナースはもしかするとまたトラブルになってしまうかもしれないと不安に思っていたの…
 
必ず外科部長にも今回の件は報告しますから
 
と言ってくれました
 
元夫は、あんなに激怒しないで、気持ちはわかるけれど、ここはぐっと我慢して名医に従い、全てを任せて治して貰う方が先決じゃないか
 
と言ってきました
 
ただ私からしたら、ドクターの話し方は治すというより、息子が植物状態のままだから気管切開をするから了解しろ
 
と、説明を省いた伝達に受け取れたし、第一、家族にきちんと説明すら出来ないドクターが、気長に治療が出来る
 
と、彼に食ってかかったことを覚えています
 
その後、すぐにナースの方の取り計らいで外科部長が対応して下さりました
 
外科部長からは、謝罪の言葉があり
ドクターにもきちんと自分から注意をするというお言葉を頂きました
 
息子の病状並びに何故、気管切開をしなくてはいけないかの詳しい説明は、再度きちんと脳外科の担当ドクターからさせるとの説明で、
 
再度、その機械的なドクターがやってきて
酷い対応に対する謝罪のあと、説明をしてくれました
 
余談ですが、私は最後までこのドクターのことはあまり好きにはなれませんでしたが、実は息子の大事故の3年後に、今度は私自身が自宅で倒れ大理石のカウンターに頭を打ち付けてしまい、救急に運ばれて意識が戻った病院で対面した医師がこのドクターだったという事がありました
 
Do you remember me
 
と、診察台で意識を戻した私にドクターからの一言…
 
忘れる訳ないわ、あなたのこと嫌いだったもの
 
と、心の中で思った事を今でも覚えています
 
そして、
 
息子さんの事故の事で充分に脳の事や頭の構造の事は詳しく知っていると思うから、細かい説明は省くけれど、今の亜子の脳は…
 
と言って、若干状況は違いますが、私の病状の説明もまた省こうとしたドクターでした
 
 
 
息子の大事故に話を戻します
 
ドクターからの説明を受け、
仕方ない、今は生きることが、命を繋ぐ事が最優先だから、とにかく意識が戻るまでの間だけ…
 
と、自分に言い聞かせ、息子の気管切開を受け入れました
 
喉に青い太いチューブを付けられ、機械が酸素を直接送り込んでいきます
 
食事も意識不明で食べられないので、脇腹のチューブから流動食を胃に直接入れることになりました
 
10日前までは、大学の学年で1番走るのが早かった息子
 
事故に遭った日の朝、笑顔でキッチンで腕立て伏せを1分間に57回もして見せてくれた息子
 
でも私の目の前には、全く別人になってしまった息子が横たわっていました
 
絶対に意識は戻るはず
必ず元気になってこの病院を退院できる
 
と、強く信じてはいたものの、全く出口のわからない長い長いトンネルに突然入ってしまったようで、気管切開されチューブを沢山付けられた息子を見た時は、不安が一気に押し寄せてきたように思います
 
事実、元夫の事故のときより、息子は想像していた以上に大変な経過と時間を要していきました
 
 
 
 
to be continue …
続きはまた…
 
 
 
それでは皆さま、
Have a good weekend 
 
 
 
 
 
 

 

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