初体験 | ako辞書

初体験

中学2年の時 部活の後輩をとても可愛がっていた
誰が見てもかわゆくて スレてない子だった

親同士も顔見知りだったこともあって
よく家にも遊びにくるようになっていた

「あこちゃん、煙草吸ったことある?」と後輩
可愛いという表現には縁のないあこは
どちらかと言えばカッコイイ系目指してたせいか
不良系に誤解されがちではあったが
「ないよ。一度も」
意外に真面目で小心者であった

「私もな~い!じゃぁ一緒に吸ってみない?」と無邪気に後輩
「ん~いいけど…煙草どうすんの?」

煙草一個分のお金を握り締めて
二人で人気のすくない自販機へと向かった

周りを気にしながらコインを入れる
カッコイイと思い込んでいたショートピースを選んで押した

コトン…コトン…

「えっ?二個も落ちてきた!」
「うっそー!ラッキ~」
一箱10本入りなので二箱で妥当だということに
気づいてもいない…

まるで犯罪者気分で家に戻る
初めての煙草…

どおってことはなかった

後輩はふかしてるだけだからだと
肺まで吸い込んで「ゲホゲホ」とむせて見せた


しばらく後で知ったこと
この後輩 この時が初めてではなかった
それ以降後輩つながりで
遊び友達はほとんどがひとつ年下の連中になるあこだが

とっくにその子らは
煙草なんて当たり前にやっていた

騙された

しかし可愛い顔したこの後輩
かなりの演技をもっている

この子はそれから先も
あこに数々のダメージを与える運命にある