あこの悲劇
あこの父さん母さんは共稼ぎ
小学4年生の夏休み昼TVでやってるこわ~いお話しが好きだった
同時に家庭不和の再現VRなんかも何故か好きだった
家出した妻に呼びかける夫そんな番組も笑って見ていた
お絵描きしながら両親の帰りを待っていた
甘えん坊のインコのピーちゃんが
サインペンの先をつついていたづらする
「もー邪魔しちゃダメぇ~!お家に入りなさい」
ピーちゃんをかごに入れお絵描きを続ける
父さんが帰ってきた
「母さんから何か言ってなかったか?」と不機嫌に聞く
「ううん。なんで?」
そのま ままた父さんは出掛けてしまった
おなかが空いた
なのに父さんも母さんも帰ってこない
淋しくなってピーちゃんに話しかけた
「・・・・・・」
どうやらサインペンつついたのが悪かったのか
ピーちゃん死にかけてる
心細くなってとにかく泣いていた
父さんが帰ってきた
「母さんがいなくなったから探しに行くぞ」
夜の飲み屋街を一件々探しまわる
ピーちゃんが死にそうなのも
母さんがいなくなったのも
何故か全部自分のせいのような気がして
いつまでも泣いていた
このまま母さんが見つからなかったら
TVに出て「お母さん帰ってきて…」とかって言うのかな
いつもは好きで見ていたTV番組が
急にリアルに思えて複雑な気持ちになった