【今日の1枚】
風に舞う、赤と白のリボン。
正面を向いて、花束とリースを持つ、少女たち。
今日はミュシャの晩年の作品から、
《イバンチッツェ地方祭》です。
パリの華やかな時代に描かれた
美しい女性たちは、あちこち視線はバラバラで、
正面を見ている顔は意外と少ないけれど、
50歳で祖国に帰り、
自分のルーツでもある、
スラブ民族や地元の人々を描くようになってからは、
正面を見据えている
登場人物が多く見受けられます。
この作品もそのうちの1枚。
ミュシャの故郷でのお祭りのポスター
街のランドマークでもある、教会の鐘楼。
空高く飛ぶツバメの群れ
風に舞うリボンは
赤と白のボヘミア王国のシンボルカラー
祖国の未来に祝福あれ。
前を向く少女の姿からも、
ミュシャの故郷へのまっすぐな想いが、
彼女たちの「視線」を通じて、
伝わってくるようです。
今、開催中のミュシャ展で出会えますよ。
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【今日の一枚】No.920
3月23日(木)アルフォンス・ミュシャ
《イヴァンチッツェ地方祭》
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3月 名画に恋するアートセッション★
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~ウットリだけじゃない。あなたの感性がよろこぶ、本物の美術鑑賞へ~
AKO ART PLUS主宰
阿川 千晶