おはようございます。
先日オペラ「魔笛」を見てきました。
結論から言って素晴らしかった。
歌い手の方はもちろんのこと、
舞台装置はスクーリーンに映し出され、観るものを非現実的な世界へ誘う。
日本語も字幕で表示され、歌の内容を視覚でも確認し楽しむことができました。
有名な旋律だけれど、実はその意味を今回初めて意識して聞きました。
夜の女王が娘パミーナを激しく罵る場面、それなのに、アリアは長調で晴れやかにどこか高らかに響いてくる。
このギャップに強く惹かれ「なぜこんなにも美しく明るく響くのだろう?」
「なぜ長調なのだろう??」
と不思議な疑問????を抱きました。
YouTubeなどでオペラ解説されている方の中には
「夜の女王の怒りがヒステリックの頂点に達したことで、むしろ明るい長調で表現されている。」
と言った分析もありました。
しかし私にはヒステリックというような日常の延長戦上にあるような感情よりも
もっと別のもの。もっと根源的なものに理由があるように感じました。
もしかしたら母としての愛の裏返しや執念だけでなく、
ヨーロッパ文化特有の「悪にこそ花を与える。」精神が表れているのかもしれません。
あえて悪のキャラクターに圧倒的な技術や華やかさ、美しさを与えることで
観る者の心を強く揺さぶる、
そんな演出の伝統が「魔笛」にも表現されているように感じました。
現代のキャラクターでわかりやすく置き換えるなら
例えばディズニー映画の「眠れる森の美女」マリフィセントや人魚姫「アリエル」に登場するアスラーと言った存在。
彼女たちも悪役でありながら、どこか惹きつけられる魅力やカリスマ性を持っています。
ただいわゆる悪役の歌は、不協和音や短調でおどろおどろしく演出されていることが多い。
それに対して「夜の女王のアリア」は澄み切った高音の長調でありながら
冷酷な母の怒りが見事に表現されている。
このギャップが尚更印象を深くしているのかもしれないと思いました。
そしてやはりモーツアルトってすごい。
美しさと恐ろしさ、愛と憎しみ、正義と狂気。
そういった感情のグラデーションをオペラにこれほどまでに詰め込めるなんて。
だからこそ200年以上経った今も
こうして人の心を揺さぶり続けているのだと感じました。
お久しぶりの投稿になりましたが、これからも感動を言葉で表現して行きたいと思います。
芸術で繋がるご縁に感謝して。
阿川 千晶
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