11月12日(水)
JR西日本と三重県は関西本線利用促進の一環として観光列車「はなあかり」の実証運行を始めた。運行は平日の11月12・26日及び12月3日で京都⇔関。
すっかりリニューアルされた亀山駅で開業は明治23年。現駅舎は大正2年に建築された2代目である。またJR東海が管理するJR西日本との境界駅だ。
数年前から駅前も再開発され広いロータリーとかつてあった古い駅前旅館・食堂が全く新しく図書館や商業施設・マンションンに変わった。
構内は・・
線路配置は長いホーム3面5線と留置用に使用される中線がありかつて長大編成の長距離列車が運行されていた国鉄時代の乗換駅としての姿を残している。
中線には令和2年から新しく増備されているJR東海の315系電車4両編成が留置されている。
改札口側が単式ホームの1番線で関西本線名古屋側の発着ホームである。
大阪方にはかつて広大な貨物ヤードがあったが現在は縮小され留置線群となっている。画面左側には大屋根の機関庫建屋や転車台が残っている。右側からJR西日本の非電化関西本線が進入してくる。
名古屋方ではJR東海の関西本線と紀勢本線が進入する。ちょうど紀勢本線では亀山止まりの折り返し鳥羽行き普通列車キハ25がやって来た。
ちょうど同じ頃・・
JR西日本の関西本線では亀山止まりの折り返し加茂行き普通列車キハ120が単行で到着。亀山以西では関西「本線」ながら普通列車としてこの気動車が単行または2両で運行される寂しい状況なのだ。
JR東海側の関西本線では当駅止まりの折り返し名古屋行き313系電車が到着。
こうして少々の時間差があるものの名古屋・鳥羽・加茂行きの3列車が相互に乗り換え可能なダイヤが組まれている。もちろん互いに直通する列車はない。
国鉄の雰囲気を今も色濃く残す亀山駅は好きだなあ。
さてJR西日本キハ120形気動車に乗って一駅先の関駅へ! 車内には鉄チャンと思しき人が10数名。
おおお!居る居る・・普段は誰も居ない関駅に大勢の人々が! 言うまでもなく無人駅だ。
駅舎と駅前。国道1号線の向こうには旧東海道関宿の家並みが続く。
さて待つことしばし・・
(種車は特急形キハ189系気動車)
12時36分観光列車「はなあかり」が到着!! 京都~(奈良線)~木津~加茂~(関西本線)~伊賀上野~関間の運行で伊賀上野プランと関プランがある。
キハ189系特急形気動車を改造した3両編成で全車G車として豪華な改造がなされた車両である。1号車はスーペリアG車・2号車・3号車はG車で内装は行き過ぎだろ!と思われるほどの豪華仕様で利用料金はなかなかのお値段。伊賀上野・関ではそれぞれ現地で昼食プラン付きだ。閑散ローカル線ならでは可能な関駅で約20分ほど停車。その間歓迎のイベントが。その後列車は亀山駅へ回送され留置・・復路は関駅15時59分発。
撮り鉄さん達はしっかり撮影ポジションを確保し譲り合う姿勢はゼロ! 平日と言うのに若い撮り鉄氏も多く仕事さぼってんのかなあ・・。私は以前から皆様の邪魔にならぬようちょっとした隙間から遠慮がちにパシャリ! だからなかなかいいアングルの写真が撮れないのだけれどww。
そしてふと思ったこと・・
そもそもこの観光列車運行の主役は誰?? 赤絨毯の敷かれた場所には三重県知事やJR西日本の偉いさん達が座り聞いてもしょうがないような内容のご挨拶?をしておられたが主役は乗客の皆さんだろ!! まあよくあるパターンだけれど・・。そしてこういう催しは大いに歓迎だがこれで亀山-加茂間の乗客増しには繋がらないよなあ・・。JR東海管内の関西本線は電化され部分的に複線化もなされ更に快速列車の運転や四日市・桑名ー名古屋間には近鉄よりも安い特定料金が設定された結果同区間の乗客数は増えたのだ。こうした鉄道会社自身による努力が不可欠だ。一方大阪寄りでは電化・複線化がなされており遅まきながら大阪ー奈良間には特急電車が運行され始めたが加茂ー亀山間は非電化単線で哀れな状況だ。今のJR東海はリニア新幹線工事に一生懸命で明らかに在来線への投資を控えており観光列車の運行など考えてもいませんよ。
久しぶりに撮り鉄した記録でしたww。



























