音楽雑誌 | 中森明菜三昧/はとこばのブログ

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最近は物を増やすのを加減しようと電子書籍で購入することが多く、そこに紛れてすっかり忘れていたこの本にやっと目を通した。

 

   

 

歌謡曲特集ということで80年代の曲の解説が主だが、カバーアルバムについても触れており、サカナクションの山口一郎さんの分析が入っていることで扱いも大きい。

 

山口さんの曲の分析は、前にご自身のラジオ番組で中森明菜特集をやった時におっしゃっていたことをなぞったものだったが、「(明菜さんは)すごく耳が良くて、歌っていて帯域の何ヘルツを切って、と言ってくるほどだったらしいです」「(「難破船」について)自分の言葉で歌っている。本当に一流ですよね。歌うということに対して、人生を受け入れていないと、ここまでの歌い方はできないと思います」「(歌を聴くことで)人柄がわかった。彼女のような歌手は、今の時代生まれにくいんじゃないかな……とすごく感じます。ここまで、''歌手になりたい!''という人がいないんじゃないかな」という言葉に頷く。

 

山口さん、現在体調不良で秋ツアーもキャンセルして休養中ということで心配だけど、''燃え尽き症候群''という言葉も出されていたようなので、あせらずゆっくり休まれることをファンの方々も望んでいると思います。

 

 

80年代だけじゃなく最新のオリジナルアルバムまで、明菜の音楽性に特化し徹底分析した大特集を組んでくれるような音楽雑誌はないのかなぁ。

2000年代になってからそんなことをずっと考えて来た。

 

音楽雑誌って専門的になるほどシンガーソングライターやバンド寄りになるし、明菜が載るのはエンタメ系サブカル系のアイドル特集かこの本のような歌謡曲特集。

そして、ほぼ80年代の話。

それだって載る人は限られてるんだし、ありがたいんだけど……

 

音楽評論家や音楽ライターを名乗るなら、当然、中森明菜の変遷ぐらい追いかけてるよね?

専門的な本でも特集に値するようなものを90年代以降も作り上げてきてるよね?

 

それともこれはファンの欲目なの?

 

……もどかしさもあった。

 

 

大満足な音楽雑誌には出合えないまま時が経ち、世の中はネットに支配されて本が売れなくなるという時代に変わった。

90年代から00年代、キョンキョンやミポリンはたくさん載ってていいなーなんて思っていた女性ファッション誌も今や付録頼り。

音楽雑誌は次々と廃刊になった。

 

Web配信されてくる音楽ライターさんの記事は、2000年以降のオリジナルアルバムに触れてあったり、読み応えがあるものもある。

でも、まだまだ音楽雑誌にも頑張ってもらいたいという気持ちもあるんだよね。

老眼で見辛くなってきたこともあってあせる、あまり本を買わなくなってしまったけれど、紙媒体は無くならないでほしいと思ってるし。

 

2017年、創刊号(次が発売された気配が無……汗)で中森明菜を特集してくれた『音楽スタア』という雑誌があった。

 

   

 

この雑誌は発売告知がすぐに明菜ファンに広まり、amazonランキングが急上昇。

内容的には物足りなさもあったけど、2017年のDSレビューや林田健司さんのステージ裏話など2000年代以降も組み入れてくれたのがファンの間では好評だった。

 

 

満足できる「中森明菜大特集」ならもちろん買うし、売れると思いますよー!!