物理的な意味でのソーシャルディスタンスという言葉が当たり前に使われるようになったけれど、人と人との関係に於いては、精神的な意味での距離感というのもかなり重要で、家族や友人間で心地良い関係を築くには程よい距離感を保つことも大事。
ところで、ファンの人達は、明菜とはどんな距離感を望んでいるんだろう?
「もし握手出来たら泣いちゃうよ」
「ハグなんてされたら失神するかも!」
こんな 妄想もする一方で、やっぱり、''手の届かない人'' で居てほしいという人も多いんじゃないかな。
マツコが、よく、「明菜には会いたくない」と言ってるけど、その気持ちが分かる…というか。
4 年前、マドンナの日本ツアーが行われた時、中森明菜が観に来ていたとネットがざわついた事があった。
私は、その日たまたまその会場に隣接するショッピングモールに行っていて、そこはアリーナでライブがある日はツアーTシャツを着てタオルを巻いた人で溢れるので、すぐに今日は○○のライブだと分かるんだけど、その日は物販に出来た行列でマドンナのライブだと知り、「凄いねー」 なんて言いながら買い物をして家に帰った。
その後で明菜のことを聞いてビックリというかショックというか、確実な情報ではないかもしれないけれど、それでも、自分が居たあの場所に(と言っても中に居たわけでもないのにw)明菜が…と思うとそれだけで興奮して眠れなくなってしまった。
傍から見れば、見れたわけでもないのにアホじゃね?と思われるかもしれないけれど、雲の上の人だからこそこのぐらい近付けただけでもドキドキなのだ。
今はSNSやYouTubeで情報発信している芸能人が多いので、プライベートが垣間見れたり、場合によっては昔で言うファンレターの返事よりも気軽な感じで本人から返信や いいね がもらえることもある。
ファンとオンラインでゲームをする人も居るし、LINE LIVEでオンライン飲みなんてのもあるらしい。
''会いに行けるアイドル'' そんな売り文句で、女性アイドルとファンの距離は昔よりかなり近くなった。
大物歌手でも、ファンミーティングがあったり、握手券が付いていたり、DSで各テーブルを回ってくれたりなど、ファンと接する機会を作っている方もいる。
こうやって考えると、何処に居るかさえ分からない「中森明菜」って、芸能人の中でも、今、一番、遠ーーーーーーい存在の様な気がする。
それって、逆にカッコよくない?
と言いつつも、<田原俊彦がニューシングルをユニバーサルで予約した人、一人一人の名前(登録したニックネーム)を呼びながら、特典のポストカードにスタンプを押す様子をYouTubeで公開>というニュースを見て、''トシちゃんのファンがちょっと羨ましい''なんて思っている自分もいる。