「NORMA JEAN」 | 中森明菜三昧/はとこばのブログ

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明菜の15枚目のオリジナルアルバム『UNBALANCE+BALANCE』のなかの一曲

 

「NORMA JEAN」 (作詞 : 松本 隆 作曲 : 小室哲哉)

 

NORMA JEAN(E)とは、言わずと知れたハリウッドスター、マリリン・モンローの本名。

「ブロンド」「シャネルNo.5」「謎の死」、生まれる前に亡くなっている人なのに、これぐらいは幼少期からなんとなくイメージしていた。

私は、1950年代、60年代の洋画を観るのが好きなのだが、モンローは男性向けなセクシーさのイメージが強くて少し敬遠していて、正統派のオードリーやグレース・ケリーの方を好んで観ていた。

が、ある時、偶々キーワード録画されていたモンローの『七年目の浮気』を観て衝撃を受けた。

彼女は、もちろん男を惑わす色気は充分に持っているのだが、それよりも''Cute''という表現がぴったりな可愛らしい人だった。

今もなお世界中で愛されているのがよくわかる。

いっぺんにファンになった。

 

   

   

 

モンローみのある明菜

 

    

 

モンローの生涯は、里親や孤児院で過ごした幼少期からトップスターに上り詰め、結婚、離婚を繰り返し、うつ病に苦しみ薬物乱用、突然の死と、まさに波瀾万丈だった。

そして死後50年以上経った今も、死因も含めて、あることないこと様々な噂が絶えない。

 

''マリリン・モンローとダイアナ元妃と中森明菜は似ている''

 

そう言った人がいた。

美しくて、感受性が強く、繊細で儚く、淋しがりやで、でも我儘なところもあって、そして子どもの頃の家庭環境から、裏切られても愛を求め続けてしまうと。

 

アルバムに関するインタビューで明菜自身もこんなことを言っていた。

 

『私、デビューした頃からトシちゃんに言われてた。「お前はマリリン・モンローに似てるよ」って。もちろん外見とかじゃないですよ。で、最初はどういう意味だかわからなかった。そのうち23くらいになって、他の人からも言われ出した。だからこの詞が来た時には、なんか不思議な縁を感じましたよね。』(WHAT'S IN?1993年10月号より)

 

松本 隆氏の詞、モンローに明菜が重なる。

 

誰か教えてよ あの無邪気な日に戻る方法を

汚れ知らぬ心で生きていた少女よ

 

欲しい物何もかも手にいれてきた人生

でもいちばん大切な何かを失くした

  

NORMA JEAN 愛だと信じて触れても 

石ころみたいに光が消えるの

 

だけど私 あなたの生き方がわかるの

悲劇だっていいのよ 美しく生きたい

幸せは買えない 絶対に買えない

 

 

モンローとダイアナ元妃、ふたりは奇しくも同じ36歳という若さでこの世を去った。

若くしてこの世を去ったスターは悲劇として伝説になる。

30年前、命をなくしていたら明菜もそうなったかもしれない。

でも、明菜の運命はそうではなかった。

明菜は生きている。伝説になることよりもそのことに価値がある。

 

他人はいろいろ言うけれど、その人の人生が幸せだったのかそうでなかったのかなんて、結局、本人にしかわからない。

いや、本人にもわからないのかもしれない。