今を大切に..... | 中森明菜三昧/はとこばのブログ

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西城秀樹さんの訃報に涙する。

 

今のように音楽の好みが細分化されていなくて、みんながテレビやラジオから流れてくる歌を共有し、国民的ヒット曲が生まれていた時代。

''ヒデキ''は次々とヒット曲を生み出し輝きを放っていた。

そんな子どもの頃からずっと見て来た大スターが居なくなる日が来るなんて......ファンであるなしに拘わらずその世代の人は大きなショックを受けたのではないだろうか。

 

彼が40代の頃のコンサートに何度か足を運んだことがある。

自分がどういう物を求められているかをよく解っている魅せるステージ。

音楽面ではYOSHIKIや河村隆一など交流がある後輩から楽曲提供を受けたり様々なジャンルにチャレンジもしていたが、それも確かな歌唱力があってこそ。

何時聴いても圧巻の歌声だった。

彼は幾つになってもアイドルであり、アーティストでもあったのだ。

 

そんな彼のここ何年かの姿は少し見るのが辛いものがあった。

一度目の脳梗塞の後のコンサートでは多少気遣っている様子はあったが、歌はしっかりしていた。

だがそれから数年後、リハビリをしながら少し呂律が回り難い状態でインタビューに答えた彼が言ったのは「そうしてないと死んじゃうじゃん」。

涙が出た。

二度目の脳梗塞が蝕んだものがこんなに大きいとは.......

 

華やかなスターだった人が思うように動けなくなった時、その姿を見せていくか、敢えて表舞台から身を引くか、これは難しい選択だ。

そして彼はありのままの自分を見せていく道を選んだ。

''カッコイイ西城秀樹''という存在に強いプライドを持っているように見えた彼にとっては、物凄く勇気のいる選択だったと思う。

そして最後まで「生きたい」「歌いたい」とリハビリを懸命に頑張る''カッコイイ西城秀樹''を見せてくれた。

 

私が胸を打たれたのはステージに立ち続けた彼をペンライトを振って応援するファンの姿。

正直、こんな風に応援出来るか、自分には自信が無い。

どうしても見ている辛さの方が先に立ってしまいそうな気がして......

そして別れの時を迎えてしまったファンの気持ちを自分に置き換えて胸が苦しくなってしまう。

 

でも、ファンは最期まで彼を見守り続けた。

それを見て思った。

今を大切にしたいと。

 

明菜にもこの訃報は届いているだろうから悲しんでいると思う。

小さい頃から見ていた人だし、デビューしてからは何度も共演してたから。

懐かしいのを見つけたので.......

 

 

 

 

西城秀樹さん、たくさんの思い出をありがとう。