以前アメリカ大学院留学のための資金確保について という記事で、
私がどのようにアメリカの大学院の高額な授業料と生活費をまかなったのかというお話をしました。
私の場合は、渡米後にパートタイムで大学の日本語学科のGraduate Student Instructorとして働きながら得た収入のみで、授業料全額免除を受けつつ、大部分の生活費(賄えなかった分は、大学院からの奨学金を活用しました)をまかない、2024年5月に大学院を卒業することができました。
あらためてお伝えしたいことはアメリカの授業料の高さから行きたい大学に通うことを諦めないでほしいということです。もちろん大学によって状況は違うかと思いますが、どの大学にも大学院生がアプライできるパートタイムのポジションはあると聞きますし、留学生も申し込み可能な奨学金は存在しています。
とはいえ、第二言語での大学院の勉強をこなしながら、パートタイムで働くことは簡単なことではありませんでした。今回は上記の記事に加えて、私が勉強とアルバイトを両立した方法やTipsをお伝えしたいと思います。
1. Academic Advisorへの相談と授業のターム数(学期数)の追加
私は1学期目からアルバイト(週10~15時間程度)を開始したこともあり、学期が始まった当初は、自分に勉強と仕事の両立ができるのかとても心配していました。その不安な気持ちを大学院のAcademic Advisorに相談したところ、生徒の状況に応じて、学期数を1つ増やすことで、ターム毎にとらなければならない単位数を減らし、勉強と仕事のバランスをとることが可能であることを知りました。具体的には元々の私のプログラムは4ターム(16か月)だったのですが、それを1ターム増やし、合計5ターム(20ヶ月)にすることで、毎学期にとらなければならない単位数を減らし(=勉強の負荷が少し減る)、アルバイトとの両立を実現していました。
2. 仕事がない期間は大学の特別プログラムや奨学金を活用する
私の場合は夏休み(5月~8月)の4か月間のみ、アルバイトの仕事がなく、その期間は生活費を自身でまかなう必要がありました。私の場合、大学院に自主研究としてアメリカ国外で自身が選んだトピックで研究やインターンができる奨学金つきのプログラム(渡航費や生活費の一部がカバー)があったため、申し込み、夏の間はアメリカ国外での自主研究をすることで、その期間の生活費をまかなっていました。
3. 他の留学生や同じGraduate Student Instructorとの積極的な情報交換
実はアルバイトのない夏休み(5月~8月)の期間中、授業が全くなかったわけではなく、大学院のプログラムに組み込まれている実習を受ける必要があったので、その分の授業料を払う必要がありました。それだけでも$20,000程度払う必要があり、どうしようか困っていたところ、一緒に働いていた学生が同じ大学院に通っており、彼は自分の実習のAdvisorに相談することで、その期間中授業料を払わずに済んだという話を聞きました。私も早速実習のAdvisorに相談し、同様に実習を受けながらも授業料を払わずに済みました。ダメもとで色々な人に聞いたり、相談することはとても有効だと思います。
もしこのブログを読んだ方の中にアメリカの大学院に通いたいと思う方がいれば、少しでも役にたてる情報を今後も発信していきたいと思います。