東京女子流に関して、いろいろと考えていると、いろいろ書きたくなります。

前回はアーティスト的な見方で書きましたが、今回はアイドル的な見方で考えてみたいと思います。

 

アイドル的に参考にしたいのが、人気面では超一流と言える、

その相手は”ももいろクローバーZ”

”ももいろクローバーZ”の名称になってから今年で10周年。活動的には東京女子流と同期と言える。

 

そんな”ももいろクローバーZ”人気の秘密は何でしょうか?

 

参考になるのが

ももクロの好きなところランキング
https://rankingoo.net/articles/entertainment/20190523

・調査方法:10-60代の男女を対象に、株式会社CMサイトが行ったインターネットリサーチ結果を集計。
・有効回答者数:9,588名 ・調査日:2019年5月14日

 

1位:元気でかわいく、カッコイイところ
2位:「笑顔と元気を届ける」という活動コンセプトがブレない
3位:ファンを大切にしている
4位:裏表がなくいつでも全力で、元気や勇気をもらえる
5位:男女に人気があり、小さな子供からお年寄りまでファン層が広い
6位:アイドルなのに口パクなしの生歌で勝負している

7位:アイドルらしからぬことでも楽しんでやってしまう破天荒なグループ

8位:4人の個性が際立っていて、かつ相性がいい

9位:ライブに行けばとにかく盛り上がり、楽しませ、感動させてくれる

10位:観客数人の路上ライブから始まり、1つ1つ夢を叶えてきたヒストリーがある

 
この内容で、やっぱり注目するべきは、1位と2位と4位そして9位も同じ、これがアイドルの王道と言う内容。
アイドルは”元気” ”可愛い” ”笑顔” ”楽しい”そして、そこから伝わる”勇気” ”感動”
これを真摯に継続してやっていれば人気は付いてきます。
ももクロだからと言って特別な事はやっていません。
でも、本当にこの状態を続けるのは難しいです。
特に”アイドル”以外に目を向けてしまうと・・どうしても活動にブレが出ます。

 

この内容を東京女子流に合わせてみたらどうなるでしょう?

”元気””可愛い””カッコよく””笑顔””楽しい”・・初期の東京女子流には確実にありましたね。

初期の楽曲

「おんなじキモチ」

「頑張って いつだって 信じてる」

「鼓動の秘密」

「ヒマワリと星屑」

「ゆうやけハナビ」

「Attack Hyper Beat POP」

アイドルの王道です。

だからこそ達成できた”日本武道館”であり”日比谷野音”だと思います。

 

そして、運命の”脱アイドル”・・音楽的な方向性は良いとは思いますが、アイドルの王道をから外れました。

 

東京女子流の場合は、見た目のアイドル性よりも、音楽的なイメージでの脱アイドルであったことは間違いなく、

アイドル的なグループでありながらアイドルとは違った音楽性を持たせ、違った存在感を出すことは、

コンセプトとしては間違ってはいなかったと思います。

 

それに、多くのアイドルは、アイドルとして光り輝いている時期は、なぜか”影の世界”に興味を持つようで、

ホラー系のドラマや映画に参加します。

東京女子流もその例に洩れず、「学校の怪談」などに参加しました。

公演でも「 HARDBOILED NIGHT 」で、それまでとは違う一面を演出。

この2014年、2015年東京女子流”影”を演じていた時期と言えます。

本来は、ここから再び光の世界へ戻ればよかったのですが、誰か”影”の魅力に引かれた人がいたのでしょうか?

この後、ずっと”影”のイメージをどこかに持ったまま活動することになります。

”影の世界”を演じることは、決して間違ったことではなく、それは魅力でもあります

実際に最初から影(闇)のイメージで売るアイドルもいます。

 

少し暗く、物悲しい、悲哀の世界、だけど決して負けない強さを持つ。そんなイメージが東京女子流の楽曲にはあります。

実際、私も一般的なアイドルとは違う音楽性に魅力を感じたからこそ東京女子流を選んだ訳ですから。

誤算だったのは、王道としての元気で可愛いアイドルを求めるアイドル・ファンの圧倒的に多く、東京女子流の少し影のある音楽性には魅力を感じた人が予想より少なかったことでしょうか。そのためにアイドル系に戻る事になった。

現在の東京女子流ファンの中にも、以前と同様にアイドル性を求めているファンも多いと思います。

それに、メンバー自身も、ステージ以外での雰囲気は子供っぽく普通のアイドルなんですよね。

影のイメージがある楽曲を歌いながらメンバーは光を求める。

この矛盾が、今の東京女子流のジレンマなのかもしれません。

 

先の新定期ライブのタイトル「白雪姫のつもりで仮装したはずなのにダークに仕上がってしまった件」

は、今の東京女子流の状態を物語っているのかもしれません。

メンバー自身”白雪姫”のつもりでいるのに、東京女子流のイメージ”ダーク”に仕上がってしまった・・・(笑)

私個人的には”ダーク”に仕上がってくれて方が好きです・・。・・・私の趣味ですが。

 

十字架 ~映画「学校の怪談 -呪いの言霊-」 Ver.

 
今の東京女子流の音楽性はメンバーの年齢的にもこれから魅力が増す方向なので、今の音楽性と表現力を追求するのが一番ではないでしょうか。

私は、過去のアイドル的なイメージを”白の女子流”とするなら、今の楽曲の流れにあるクールで大人っぽい”黒の女子流”が好きです。

どうせなら、メンバー自身のイメージは捨てて、東京女子流の時は徹底的に”黒の女子流”を演じたら凄いかもしれないと思っています。