1777年(安永6年)になります。
松葉屋の女将・いね(水野美紀)が、平賀源内(安田 顕)を訪ね、うつせみ(小野花梨)の居場所を問い詰め、知らないと答えた源内のエレキテルを身代金代わりに持ち帰ります。
鱗形屋(片岡愛之助)が偽板でまた奉行所につかまります。
(にせはん:偽造した印刷物。板木の所有権を侵害する行為にあたる、海賊版のこと)
鱗形屋の処分が出て、実行犯である番頭・徳兵衛は江戸から追放。鱗形屋も監督不行き届きとして罰金 20貫文に処されます。
鱗形屋はあちこちに借金を作り、その証文が座頭に流れて強制的な取り立てにあい、手代が偽板を作ってしのいでいたようです。
前年幕府は札差が高利貸しをすることを禁じたので、札差から借りられなくなった武士たちは、座頭金に手を出すようになっていました。
意次は座頭金の実態を調査させます。
武家の娘も口減らしのために売られる時代となっていました。
田沼屋敷では、意次が座頭金の実態について報告に目を通しています。
借金の返済できず、家督を乗っ取られたり、嫡子を出家させ、別人を跡継ぎにたてるなどの悪行がまかり通ってしました。
思った以上に当座は悪どい商売をしている実情を知った田沼意次は、将軍・徳川家治(眞島秀和)に進言します。
意次は西の丸で座頭金を利用している武家の名簿を見せながら、旗本らの窮状を訴えました。
家治は座頭金の取り締まりを命じます。
江戸全体をゆるがす座頭金問題に、幕府が本格的な対策に乗り出すことになります。
鳥山検業(市原隼人)と、瀬以(小芝風花)の間に隙間風が吹き始めます。
検業が瀬以と蔦重の関係を疑い始めました。
二人の関係に大きな転機を迎えようとしています。
座頭金(ざとうがね)とは
江戸時代、目の見えない人たちが幕府の監督下で貸付た庶民金融。いわゆるサラ金である。
当道座と呼ばれる組織を作り、幕府公認の高利貸しを行っていました。
家康が盲人たちを支援するために行った政策です。
それが幕府公認ということをいいことに暴力団金融みたいなことをやりだしていました。
