1775年(安永4年)です。
鱗形屋は須原屋の尽力のおかげで軽い処分で済んだようだ。
吉原は『籬の花』片手に五代目瀬川の花魁道中を見ようと待ち構えている男たちでごった返していました。
そんな中、蔦重は平賀源内(安田顕)&小田新之助(井之脇 海)に会いましました。
2人は、花の井が瀬川だと知ると驚きます。
夜明けの松葉屋、瀬川は部屋で疲れた顔をしています。
蔦重はお礼に子供の頃のように本を贈ろうと思いつきます。
一方 、田沼の屋敷では田沼意次(渡辺謙)が源内と面会しています。
「社参の道中も見世物にすれば金になるのでは?」と提案します。
鳥山検校(市原隼人)と瀬川の初会(初顔合わせ)の場が設けられました。
初会、花魁は口をきかないしきたりですが、そんな瀬川に検校は退屈しのぎにと本をプレゼントしました。
瀬川がお礼に本を朗読しようと手に取ったのは、鱗形屋の印が入った青本『金々先生栄花夢』。鱗形屋が復活しています。
蔦重は、鱗形屋復活を知り心配している瀬川に、女郎屋の主人たちが仲間に入ってくれたから安心だと伝えます。
吉原・駿河屋の2階座敷。
鱗形屋、鶴屋、西村屋など地本問屋たちが集まってきました。
鶴屋が「耕書堂の仲間入りをなかったことにしてほしい」と言います。
蔦重は好条件まで提示して、頼み込みますが、鶴屋は拒否します。
その鶴屋の言葉で、全吉原の堪忍袋の緒が切れ、駿河屋が鶴屋を座敷から引きずり出し、階下にぶん投げ、地本問屋の連中の吉原への出入り禁止を告げます。
蔦重が瀬川に渡した本
『女重宝記』とは、当時の女性の生活に必要な教養やたしなみを、女中万嗜・祝言・懐妊・諸芸・女節用集字尽の5巻に集約したものです。同じ作者による『男重宝記』には、手習い・詩・俳諧・茶の湯・将棋について記されています。
