今週(12月第3週)の秋ドラマの視聴率です。


最終回レビュー

●「嘘解きレトリック」
平均視聴率6.3%、初回視聴率7.1%、最終回視聴率は未公開
鈴鹿央士さんと松本穂香さんがダブル主演の月9ドラマ。
実は二人とも代役だった。当初は別の俳優さんの予定だった。
月9ドラマといえばトレンディドラマと相場が決まっていたが、このドラマは時代は昭和初期で横溝正史か江戸川乱歩みたいな探偵ドラマと思わせていた。ところが最終回では昭和初期のトレンディドラマみたいになっていた。
貧乏探偵と人のうそが聞き分けられる奇妙な能力を持った女性の探偵助手という設定は面白かったのですが、探偵ドラマとしては内容が薄い、ラブコメとしてはちょっと時代が古い、中途半端な感じがした。しかし最後は素敵なうそで締めくくり、暇つぶしにはちょうどよいドラマだった。
ちょっと面白いネットのツッコミで冒頭のテロップで「昭和初年」の表示はなに?というもの。昭和元年は、1926年(大正15年)12月25日からなので、7日間しかないのです。あれは1週間の出来事?


●「オクラ〜迷宮入り事件捜査〜」
平均視聴率5.8%、初回視聴率7.8%、最終回視聴率は未公開
「相棒」を過激にかつ硬派にしたようなドラマ。
今時仕事でミニクーパーに乗ってやってくる刑事がどこにいるんだよ、ボケ。
最後の最後までリアリティが無さすぎて見ているのが疲れた。
見るに要した時間を返してほしいドラマ。


●「全領域異常解決室」
平均視聴率5.3%、初回視聴率6.5%、最終回視聴率は未公開
最初は超常現象かオカルトのドラマかと思いきや、いつのまにか全員が神様になっていた。しかも後半は神様同士が殺しあっている。なにこれ?気でも触れたの?
神話の神様を愚弄するのもいいかげんにしろと言う感じです。犯人はカルト集団でスマホのアプリがやらせと、そんなんで信用する人間がいるのか?
最終回室長が「人間はダメなところがいっぱいある」と言っていた。だからこんなくだらない脚本が書けたのか?
「潜入兄妹」と同様最悪だ!これも見るに要した時間を返してほしいドラマ。


●「ザ・トラベルナース」
平均視聴率11.2%、初回視聴率11.3%、最終回視聴率は11.8%
朝ドラを除き、ドラマNO1の視聴率をほこる理由はなんなのでしょうか?
「“働き方改革”の波が押し寄せ、ますます混沌を極める日本の医療界に降臨。慢性的な医師不足に加え、医師や看護師の残業時間にも大きな制限がかかり、縮小の一途をたどる命の現場で、新たな闘いに挑む。」ということでしたが、“働き方改革”と最後まであまり関係がありませんでした。
でも相変わらず歩と静二人の会話は軽快で、おもしろかった。「人を見て人を治す」をしっかりと実践していました。最後には人も病気も病院も治してしまいました。でもこれが人気の秘密ではないと思います。ここまで視聴率がいい理由はなんなんでしょうか?それがわかれば視聴率のよいドラマ作成が可能ですね?


●「わたしの宝物」
平均視聴率5.0%、初回視聴率5.1%、最終回視聴率は5.8%
最終回が最高視聴率となり、注目した人が増えたのかな?
松本若菜さん2シーズン連続で代役主役ということで話題になった。
いままでの松本若菜さんとは全く違う面をみせてくれたドラマ。
最終回やっぱりそうなるんだ。ちょっとベタすぎる終わり方では?
私個人的には3人それぞれの人生を歩んで欲しかった。こうなったのは3人に責任があるわけだし、それぞれの後悔に対してそれぞれに向き合って欲しかった。
美羽は宏樹と、冬月は莉紗と再びやり直すって、無理やりハピーエンドに持って行っただけで、ドラマの脚本としては何も考えていないお粗末なもの。
「宝物」って子供だけでなく、夫を含めて家族のことだったのね。
でも松本若菜さん素敵だったので、満足です。