(ネタバレあり)
ドラマは西暦997年です。

まひろの胸の内には道長がいることを知りながら、宣孝は「それでもよい」と言いながら京に帰っていきます。


周明(松下洸平)はなんとかまひろに取り入ろうとします。

同じころ、都では詮子(吉田羊)は病に伏しています。
一条天皇は母・詮子の病の平癒を祈念して大赦の詔を下し、伊周・隆家兄弟を都に召喚するよう道長に命じます。

隆家が都に戻ってきて、道長を訪ねます。そこで道長は自分が斉信(金田哲)の策略に利用されたことに気づきます。

周明はまひろを籠絡しようとしています。
周明はまひろに朝廷が宋との交易を受け入れるよう左大臣(道長)に手紙を書けと脅迫しますが、まひろは拒絶します。


一条天皇は母・詮子の見舞いに土御門邸を訪れ、定子(高畑充希)の出産を報告しました。
姫皇子を内親王に、出家した定子を内裏に呼び戻すと言い出します。
道長が止めても一条天皇は聞き入れず、詮子もお望みを叶えて差し上げよ懇願します。

行成(渡辺大知)は定子を内裏の外にある職御曹司(しきのみぞうし)に入らせることを提案しました。
一条天皇は通い詰めます。


為時(岸谷五朗)が越前巡察の旅から帰ってきました。
同時にさわ(野村麻純)が亡くなったという知らせがきます。
まひろは藤原宣孝の妻になると為時に告げます。

おどろく為時。これはアドリブですかね?

為時に朱仁聡(浩歌)が交易について判断を迫ってきます。
道長は宋との交易を拒否します。

次回の予告が、まひろが「帰ってこない方がよかったかしら」と言うところで終わります。何が起きるのでしょうか?


【職御曹司】
皇后・皇太后・太皇太后に関する事務を取り扱った庁舎。一般的には平安宮の内裏東隣・外記庁の北側に置かれた。
火災などで内裏が焼けた場合や后の出産時の仮御所としても機能した。
定子の仮御所となったため、清少納言の『枕草子』における舞台の1つになった。
第15回では、道隆が皇太后・詮子を内裏から遠ざけるために使われたこともあった。



【お札になっている紫式部】
2000年から発行されている二千円札の裏面に紫式部が描かれています。
今ではほとんど流通していないので、気にしてみる人はいないですね。

二千円札の裏面には、「紫式部日記絵巻」に描かれた紫式部の顔と「源氏物語絵巻」の第三十八帖「鈴虫」の詞書と絵が印刷されています。
ただし、すべての文章が描かれているわけでなく、デザイン上の関係で詞書の上半分だけが描かれており、文章としては読めません。

「紫式部日記絵巻」は鎌倉時代初期に制作されたと言われ、現在残っているのは、絵24段、詞書24段の4巻分で、絵巻全体の4割程度、『紫式部日記』全体からすると25%ほどです。


現在二千円札はほとんど流通していませんが、沖縄ではまだ現役です。
入手したい方は沖縄に行ったときについでに両替してください。
二千円札を扱うATMも存在するそうです。
 

「光る君へ」の時代を考察する(第二十三回)