ドラマは西暦986年、ついに寛和の変に突入です。

ほぼ史実として伝わっている内容でドラマが進みました。

寛和2年6月23日(986年7月31日)の明け方、花山天皇は道兼の勧めに従って内裏を出て山科の元慶寺に向かい出家します。
これを確認した兼家は残された三種の神器を皇太子の居所である凝花舎に移し、内裏諸門を封鎖しました。
そして一条天皇が即位し、藤原兼家は摂政に就任します。
寛和の変の完了です。

今回の脚本は慈円の『愚管抄』の方を参考にされたのかな?

史実では義懐と惟成も出家したことになっています。
また厳久という僧がこの事件には深く関わっていたことが記録されています。


山科の元慶寺(がんけいじ)はドラマでは「がんぎょうじ」と言っていました。


天皇の証の三種の神器ですが、「鎌倉殿の13人」においても出てきましたが、1185年の壇ノ浦の戦いで、安徳天皇とともに海に沈み失われます。「草薙剣」は今においてもまだ見つかっていません。


ドラマでは道長とまひろがキス(口吸い)しました。

道長とまひろが愛人関係にあったかどうかはかなりあやしいというかなかったと思いますが、この時代キス(口吸い)という行為をしたかどうかです。

キス(口吸い)が初めて文献に出てくるのは、『土佐日記』作:紀貫之/成立:934年頃と言われています。
源氏物語には出てきません。

この時道長20歳、まひろ16歳くらい(ドラマ上)ですから青春のチョメチョメですね。

NHKは不適切にもほどがある!

 

「光る君へ」の時代を考察する(第九回)