冬ドラマは視聴率が悪すぎますね。

一般的に視聴率は1話目が最高で、ドラマは中盤になると、見る人、見ない人がはっきり分れるので、視聴率が大きく変動することは少なくなります。

そんな中で、「不適切にもほどがある!」が5話目で最高視聴率になりました。
昭和の人間へのプレゼントみたいなドラマです。
脚本がよくできています。特に細かなところまで昭和の特徴が描き出されています。
どうでもいいことかも知れませんが、お札をティッシュにくるんで渡すところとか、本当に細かな部分まで昭和を描いています。
阪神淡路大震災(1995年)時の状況がはっきりしました。30年前です。
その時の義理の息子役は錦戸亮さん(39歳)が、現在は古田新太さん(58歳)なります。実際の年齢は19歳違いですが、それを感じさせない古田新太さんの老け顔にびっくり。

逆に、「新空港占拠」は終盤に向かい最低視聴率になりました。
「うそだろー!」にようやく飽きてきましたか?

一覧にないドラマでのお勧めは、
「アイのない恋人たち」(テレ朝)と「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」(NHK)

「アイのない恋人たち」は遊川和彦さん脚本の久々のヒット作だと思います。
ちょっとおじさんが書いた脚本だなと感じるところはありますが、青春を思いささせてくれるドラマです。

「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」は映画化もされ、TVアニメ化もされているので、ご存じの方も多いと思いますが、NHKのドラマはこれらとはちょっと異なり、後半に出てくる岸部みどり(池田エライザさん)を主役に、彼女の目を通して物語が進みます。
65歳にして「愛」と「恋」の言葉の意味の違いを初めて知りました。とにかく面白いし、勉強になるドラマです。
ドラマでは原作の後半の部分だけが放送されるのだと思います。