2022年夏ドラマがほぼ全部の顔見せが終わりました。
視聴率的にはテレ朝系のシリーズ物『刑事7人』、『遺留捜査』は固いですね。あとTBS系の『オールドルーキー』が日曜日枠の強さを保っています。
フジテレビ系の『テッパチ!』と『純愛ディソナンス』は既に早期打ち切りラインに到達しています。
日本テレビ系の『新・信長公記』を除いて初回放送が終わりました。
●月曜日
最近はフジテレビ系が連続枠で放送しています。
『競争の番人』は、原作が『元彼の遺言状』と同じく、新川帆立さんの同名小説。「公正取引委員会」という珍しい題材で面白いのですが、配役が大河ドラマとかぶっており、それがかなりマイナスイメージになっています。
『魔法のリノベ』はアニメが原作の1話完結型のお家リノベーションに人生のリノベーションも絡ませたおせっかいドラマです。原作がアニメのため設定に難あり。
●火曜日
TBS系『ユニコーンに乗って』はオリジナル脚本で、若い女性起業家と中心とした青春ドラマですが、西島秀俊さんがすごくいい味を出しています。
●水曜日
テレ朝系『刑事7人 シーズン8』は東山紀之さん主演の刑事のシリーズものでもう8作目になりますが、固定ファンが多いだけです。
フジテレビ系『テッパチ!』はオリジナル脚本で、陸上自衛隊が全面協力したドラマですが、熱いだけです。
日テレ系『家庭教師のトラコ』は遊川和彦さんのオリジナル脚本で、家庭教師物ですが、同氏脚本の「家政婦のミタ」と「女王の教室」を合わせて2で割ったようなドラマです。なので、見ると明らかに遊川和彦さん脚本だなとわかるドラマになっています。
●木曜日
テレ朝系『遺留捜査 第7シリーズ』は上川隆也さん主演の刑事シリーズもので7作目になります。2011年に始まったこのドラマも今回で最後となるようです。
テレ朝系『六本木クラス』は韓国ドラマ『梨泰院クラス』のリメーク版です。六本木を舞台にした復讐物ですが、リメーク版がことごとく爆死しているテレ朝が巻き返しできるか。
フジテレビ系『純愛ディソナンス』はオリジナル脚本の学園物ですが、いまどきこれやるという感じのドラマです。初回見て真っ先に削除したドラマです。
●金曜日
TBS系『石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー』はオリジナル脚本で、東大卒のパラリーガルと高卒弁護士コンビの弁護士ドラマです。1話完結型なので、暇つぶしにはちょうどよいかも。
●土曜日
日テレ系『初恋の悪魔』は坂元裕二さんのオリジナル脚本で、捜査権を持たない刑事コメディとなっています。昔でいったら安楽椅子探偵のドラマです。ただ視聴率的には土曜の夜の枠としては爆死状態です。
●日曜日
TBS系『オールドルーキー』は福田靖さんのオリジナル脚本で、現役を引退した元サッカー日本代表選手が、セカンドキャリアとしてのスポーツマネジメントの世界に挑戦するドラマです。1話完結型で毎回違うスポーツの本物の選手が登場します。榮倉奈々さんがいい味出して癒やしてくれるドラマです。
日テレ系『新・信長公記〜ノブナガくんと私〜』は未放送ですが、原作はアニメです。100年後の日本の高校が舞台となっています。
これら以外に面白いのはNHKBSプレミアムで放送している『拾われた男』。仲野太賀さん主演で、松尾諭さんの“半”自伝的エッセーを映像化したドラマです。BS放送では大河ドラマに次ぐ視聴率で2位です。朝ドラより視聴率がいいのは初めてでは。
関東のテレビ朝日では平日午後に過去の「相棒」の再放送をしていますが、これが視聴率7%程度あります。15時くらいの人が見ない時間帯でこの数字を出しています。これに負けている新しいドラマが多いので、関係者の奮起を望みます。もうTVドラマの時代は終わりですかね?