臨場 続章  の再放送が始まった。
倉石義男役の内野聖陽さんは、自分が丹精込めて作った、キュウリをかじりながら、、手にキュウリとトマトを持って登場する。

第1回の最初の現場は、、倉石の尊敬する先輩の警察官の拳銃による自殺現場だった。
拳銃がなくなっているので、殺人と見られたのを、
オレのとは違うなぁ
と決め台詞を言って、真実を伝える。
やっぱり、、スーパーマンだ。



うっちーは、、ダサく見えたり鼻つまみ者であっても、心に傷を持ち、陰で血の滲むような努力をする、、仕事に有能な、
素っ気ない態度をしてしまう、パワハラ気味の男を演じる事が多い。
だから、きのう何食べた?  でシロさんを演じてみたい!と、言ったりするのだろう。

私生活も多分、よく演じてる仕事中毒の、シロさんに近い、AB型の緻密な計算をする人なのだろう。
同時に、あまり自覚をされてないみたいだが、、どことなく、ユーモラスで可愛い雰囲気がいつも漂う。
お姉さん二人のいる末っ子で、、立派なお寺の長男に生まれた育ちの良さが、、一生懸命な時に、、とても可愛くて母性本能をくすぐる。
その雰囲気が、ケンジを演じる時の素晴らしい爆発的な何愛らしさとなり、視聴者をノックアウトしたのだ。
奥さんになった一路真輝さんも、年上だったしなぁ、、

最近、尾上菊之助さんがバラエティに出てる時に、得も言われぬ面白味と可愛らしさを感じてしまうのだが、、それと良く似ている。
菊之助さんにも、寺島しのぶという存在感の半端ない姉がおられる。

菊之助さんの、歌舞伎に対する本気度や稽古量は、若手一番だと思うが、、そこも聖陽さんと共通する。

臨場は、第1シリーズの方が評価が高いようだ。続章は、殺人事件の倉石が推理する内容に、無理があるという評価だ。私も続章の1話だけ無理がある脚本だなぁと思ったが、、続章も、なかなか良い心に沁みるエピソードが満載だと思う。
何より、、うっちーの芝居、喜怒哀楽を見ているだけで、気分が清々しくなる。

小学校の図書室で、大のお気に入りのイソップ寓話の、分厚い本を読み耽ったが、、
いつも、ラロシュフコーの格言集のように、
最後に必ず、短く警句が記されているのだ。
その警句を読んで初めて、物語が、ストンと心に落ちるようになっている。

その警句のように、、最後、必ず、倉石がまとめてくれる!
水戸黄門のように、定型化してるのだ。

倉石が、加害者や被害者も自覚していない、本心を解説し、、警句を述べて、心に沁みる最後にしてくれる。
とても面倒見が良く、親切な終わり方だ。

最後、倉石が必ず一人きり、殺人現場に立ち、エンディングとなる。

倉石の名前が義男という平凡な大人しい名前なのに違和感がある、と前に書いたが、
よしお、、と言えば、
そうだ!私の大好きな、井上芳雄さんが
よしお、だった!
ごめんね、ヨチオ!


東京芸大の学生の時に、ルドルフでデビューした井上芳雄さんの相手が、うっちー演じるトート閣下で、、
その芳雄さんが、数年前からトート閣下を演じ、
来年のキャストが数日前に発表されたが、
何と、ルキーニから、山崎育三郎くんがトート閣下になるなんて!
トートが芳雄くんとのトリプルキャストなのだ!

そして、キャッツの吹き替えがまたまた山崎育三郎くん、
キャッツだけは、芳雄くんに何かやらせてあげてー!
芳雄さんは小学生の時にキャッツを観た衝撃で、ミュージカル俳優を一生の仕事と決めたのだから、、

色々、気持ちがザワザワする
今日この頃だ、、