今回はめちゃくちゃ個人的なハナシで恐縮なんですけど・・・
私は星や自然の流れやリズムとかが結構気になるというか、
人間は自然の一部と日々感じておりまして、
着物をはじめとする日本の文化や日本人の感性は
いかに自然と共に生きるか・・・
ということに価値をおき、育まれてきたのだなというように感じています。
これは着物に携わるようになって体感で実感するようになったことで
それまでは頭ではわかっているつもりでしたが、
それはあくまでも「つもり」であって身体を通して感じることとは別なのだと思います。
日本人が自然と共に生きようとしてきたことは
染色や図案(柄)など着物そのものにまつわる要素だけではなく、
お節句や衣替えなど生活のなかで季節の節目のようなところでも随所に感じられます。
所詮、人間のアタマのなかで考えていること(理屈や計算)なんざ ホントにたかだかしれていて、
それよりも
ひらめきとか
予感とか
虫の知らせとか
何となくとか
違和感とか
心が感じること、身体が感じることの方がよっぽど理にかなっている・・・
と身をもって感じるようになりました。
また自然の流れに逆らって自分の損得感情や自分さえ良ければいいというエゴから選びとった行動では
何をしてもうまくいかんだろう・・・というふうにも感じています。
さて、
本日1月22日午前05時53分に水瓶座新月を迎えました。
占星術の世界では2020年ごろより「土の時代」から「風の時代」へと移行期間といわれており、
社会に影響を与えると言われる木星と土星が同じ位置で重なる「グレート・コンジャクション」が水瓶座(風のエレメント)で起きたことで、220年続いた「土の時代」が終わり、「風の時代」へと変わったということです。
この数年間は
目に見えるかたちで豊かになることに重きを置くこれまでの「土の時代」の名残りと
目に見えないものの価値が高まり、軽やかに生きていくことが求められる「風の時代」の幕開けにより
いまは「土」と「風」のふたつの価値観が混在していて、
このふたつがどんどん入れ替わっていく時期、、
要はこの数年の世界のさまざまな混乱というのは時代の過渡期ゆえ発生している・・・という捉え方があるそうです。
この記事がわかりやすかったのでご興味がある方はぜひ読んでみてください↓
さらに今回の新月で「土の要素」と「風の要素」
そのどちらに価値を置くのか・・・
その選択においてこの分岐がますます大きくなると言われています。
個人的には220年サイクルといわれる時代が大きく変化する時期に
もちろん先行きが不透明で混乱に満ちた世の中ではありますが
私は日頃から「きもの」という「もの(物質=土の要素)」を扱っています。
が!!!
着物というものは作る人、着る人をはじめそこに携わる人のさまざまな「思い(目に見えないもの=風の要素)」がこもっているものだと感じます。
特に
母親にお嫁入りのときに作ってもらった着物。
おじいちゃんとおばあちゃんが買ってくれた振袖。
などなど
日々お話を伺っていると着物にはお客さまみなさまそれぞれにストーリーや思い出か詰まっているんだなぁ・・・と感じます。
むしろ思いやエピソードがない着物がないぐらいです。
私にとっては
着物は単純に「物質」と言い切れない・・・
着物にこそ 土の要素と風の要素が混在していると感じる日々です。
複雑なようですが、そここそが
着物の面白さであり魅力なんだろうな・・・と思わずにはいられません。
いまは日本人に生まれても
一生のうちに一度たりとも着物を着ることなくても何の問題もなく生活できる時代です。
着物は不要不急のものでもなければ、生活必需品でも全くない。
ただ
面白いことに価値観が大きく入れ替わっていく時代に着物に携わるものとして
この混乱の時代がこの先どうなっていくのか?
この価値観が大きく変動していく時代のなかで
着物というものがこれからみなさまとどう関わっていくのか?
これは全く私の個人的な考えですが、
これからはハイスペックな高額な着物とか着物を数たくさん持っている云々ではなく
ご家族や大切な方との思い出
自分がどういう理由でその着物を着ようと思ったのか・・・
そんなエピソードが詰まった着物の方が大切にされていくような気がしています。
というわけで
今回はワタクシのつたないひとりごとをお届けしました。お付き合いいただきありがとうございました!