2007.8.15(wed)![]()
今日は終戦記念日です。
絶対に忘れてはならない日です。
戦後63年
私たちは何を失い、何を得たのでしょうか
あまりにも大きな犠牲の上に立つ私たちは
黙って愛する人のため国のために死んでいった人たちに
何を返すことができるのでしょうか
今あの悲惨な戦争を語り次ぐ人たちが激減しています。
当たり前のことです。戦後63年です。
二十歳だった人が83歳です。
私ももちろん知りません。
でも少しでも本当のことを知り、少しでも多くの人たちに伝えたい
それくらいしかできませんから
くしくも今日
「夕凪の街桜の国」の映画を観てきました。
今日という日は偶然だったのですか、客席は満席でした。
大多数は私くらいかそれより年配の人でしたが
その中で何割か若いカップルがいてもっと多くの人に観てほしいとおもいました。
この映画は、こうの史代さんの漫画が原作です(私は読んでいないのですが)
戦争映画、原爆映画というと暗い、悲惨といった作品が多いですが、この映画は
生き残った被爆者の自分ではどうしようもない苦しさや心の闇が描かれています。
でもこの作品には「死」というものに向き合いながらも「生」への希望がつよく描かれて
いました。
生き残った被爆者のその後 子、孫と引き継がれていく命の重み
戦後13年の昭和33年と現在と舞台は二つ
夕凪の街「広島」 桜の街「東京」
そこで生きた女性二人 麻生久美子さん、田中麗奈さん
二人とも素晴らしかったです。対照的な女性でしたが、真っ直ぐに自分を見つめ
一生懸命生きていました。
夕凪の街
広島で被爆した女性が母と生き残って13年間 社会の片隅でひっそり生きているのですが
彼女を想う男性が現れても思い切って彼の胸に飛び込めない
彼の真面目な想いを知って彼女も初めて彼に自分の心の内をすべて吐き出し
彼の胸に飛び込もうと考えてた矢先に原爆症で倒れます。
彼女の
”自分は死ぬべき人間として選ばれたのだ。それなのにこうして生きている
まだ生きている自分は幸せになることができない”
”明るく生きようとすると必ずどこかで声がする。まだ生きているのか・・・”と
苦しみながら死んだ妹が最後に残した言葉
”長生きしてね”
でも自分には幸せに生きることなんか・・・こちら側の人間ではない
彼女の言う言葉のどれもが重くて悲しくて切ない。
原爆は落ちたんじゃなか。落とされたんじゃ。私たちは殺されたんじゃ”
そしてどの戦争兵器にも共通するのが死んでいった彼等だけで終わらないということ
生き残った者、そして戦争をまったく知らない者にまでその被害が及ぶことです。
「桜の国」
被爆二世として生まれた娘(田中麗奈さん)は活発で明るく父と弟の世話をしながら
現代を生きている
しかし祖母と母の死を目の当たりにして、自分の被爆二世としての暗い闇も
持ちあわせていたのです。
二人の女性を通して命の大切さ、家族の絆を考えさせられました。
こんな思いを
”しようがない”で済まされたら死んだ者は浮かばれない
唯一原爆を受けた国 日本 桜の国日本 美しい国日本
日本が今 あらたな危険な道を進んでいるようにしか見えない。
日本は戦争に負けたのです。これは覆すことのできない事実です。
アメリカの植民地になっても何もいえない立場です(今でも植民地みたいなもんですけど)
基地も貿易も仕方ないでしょう
でも決して原爆を落とされたことは仕方ない、しようがない、なんて絶対に言わないで下さい。
思わないで下さい。
今も苦しんでいる人がたくさんいます。
我々一般市民が何時の時代も一番泣きます。
どうか国民の方をもっと見てください