2006.7.14(Fri)
今日も真夏日 熱中症で倒れて救急車のお世話になる人も続出というニュース
車に乗るのが辛い時期になってきましたね。乗っている時はまだいいのですが、駐車して再度
乗るときのあの地獄のような車の中
こんなところに子どもを置いて遊びや買い物に出かける人の気持ちがわかりませんね。
今日ちょっといやだな~と思うことがありました。
スーパーに出かけたときの話です。
2Fの衣料品売り場にいる時から気になっていたのです。そう大きな店舗ではないので
その子が泣き叫んでいるのが、ずっと聞こえていました。
最初はどこにでもある子どものわがままかなとおもい、あまり気にしないようにしていたのですが、
お母さんらしき人の声があまりにも乱暴な物言いで子どもを叱りつけていて、
まわりの人たちも眉をひそめていました。
そのうち階段を下りていくお母さんとその後を泣き叫びながら追いかけて行く子
2才くらいでしょうか。スリッパが脱げ、はだしで、今にも階段をころげ落ちそうで、ちょうど
同じように階段を下りていた私は
”どうしよう、どこで手を出そう?”っと迷っていました。
以前友人がバスの中で若い親子にちょっと注意らしきこと言ったら、ものすごい罵声を
浴びせられたてショックを受けた話を聞いていたものですから・・
転びもせずに下りたのはいいのですが、その母親はさっさと自動ドアをあけて店を出ていったのです。
後ろから追いかけていたその女の子はドアが開かず、ドアの前で泣いたまま立ちすくんでいました。
店員さんがスリッパを拾い上げ、ドアを開けてその女の子の手をひいて母親のそばに
連れていったのです。しかし母親は何も言わず知らん顔です。
店員はその子をおいたまま店に戻ったのですが、炎天下の外でまだ泣き叫んでいる子を
ものすごいいきおいでたたいたのです。
”あんたのせいで恥かいたわ!”といったようなことをわめきながら、
ますます泣く子を置いて自転車で行こうとしたので、
とうとう声をかけてしまいました。
「どうしたの? はいおぞうりはいて。こんなに暑いのに足暑いでしょ・・」
「ないちゃいけんよ!ママも困ってるよ。」と泣いている女の子のそばにしゃがんで、
その子に話かけました。
「自分でお顔ふけるかな~ は~いこのタオルでふいてごらん」と赤いミニタオルを手渡しました。
泣きながら、でもそのタオルを取って涙を拭きはじめたのです。
「暑いですね! もうこんな暑い日はへばちゃいますね~」と独り言のように今度はその母親に
向かって言ったのですが、まったく知らん顔です。
まだ罵声を浴びせられなかっただけいいのでしょうか
そのうち変なおばちゃんとでも思ったのか、その子は泣き止んでいました。
「ママ困らしたらいけんよ。ほらママが帽子かぶりなさいって、かわいいお帽子だね」
なにも声も出さずにポィと帽子を渡したのです。
「暑いから気をつけてかえるのよ」
「おばちゃん先に帰るね。ばいばい!」と手を振ると、やっと笑顔になって手を振ってくれました。
「ごめんなさいね、いらんことして」と声をかけ、その場を去りましたが、結局何も言わずじまいでした
なんだかな~といった感じでした。
タオルを握り締めて、何度も手を振ってくれた子がなぜかいとおしく思いました。
最近の若い人は・・なんてひとくくりでは語りませんが、やはり年頃の娘を持つ身としては
考えさせられるできごとでした。