日本画の新しい世界観。日本画家・岩田壮平さんを取材しました♪ | 幸せの隠し味♡~エッセイスト・整理収納アドバイザーのおうちと暮らし~

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時々、文筆のお仕事のことも
気ままに綴っていきます♪

みなさま、こんにちは。

 

金曜日の夕方。

あとちょっとで週末ですね。

 

ドイツで仕事をしていたころ、取引先に金曜日の午後に電話すると、

決まって怒られました。

 

「フラウ セキグチ、今日はいったい何曜日だと思ってるんだい?

明日から週末じゃないか!面倒な話は今日はやめてくれよ。

だって、今日は金曜日。しかももう午後じゃないか!

仕事の話はご勘弁!」

 

って、仕事の話以外に取引先に電話する人がいますか!

という、生真面目な日本人は嫌われます(笑)

 

「あ!そうだった~♪ ごめんなさーい♡

素敵な週末を♪」

と、さらっと電話を切るのが、正しい対処法です(笑)

 

とはいえ、ここは日本。

やっと飲める~♪ という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ちなみに私は昨日本当に久しぶりに、

お昼も夜もノンアルコールな一日を過ごしました。

呑兵衛の文筆家、Akikoです♪

 

さて、昨日ついにJapanist最終号が届きました。 

嬉しいけれど、とっても寂しい。

10年ともにした雑誌という私にとっての「舞台」が

なくなってしまうのは、惜別の感というほかありません。
 

◎Japanist(ジャパニスト)についてのご紹介はこちら

「ニッポンに詳しくなろう」がテーマの季刊誌 Japanist

 

創刊から10年を節目に区切りをつける、との編集発行人の強いご意志で、 
惜しまれながらも、今回が最後の号となりました。

創刊号から執筆陣として参画しておりました私の最後の取材&執筆は、
日本画家の岩田壮平さん。


はっとするような鮮やかな色彩が目を惹く、今注目の画家です。

千住博画伯をはじめ、世界を股にかける日本画家の大家たちに愛されるのは、

その才能だけでなく、彼の持つ愛嬌もあるからなのでしょう。

屈託がなく軽やか。


「ちょっと順風満帆すぎやしませんか?本当は人並みならぬ苦労もありましたよね?」


と、少しいじわるな質問をしてみても

 

「いやぁ、順風満帆ですね!(笑)」

 

とさらっと答えるチャーミングな方。

 

「えー?苦労?あったかなー
忙しくて、楽しくて、前ばかり見ていて、苦労をいちいち覚えていないんですよ」

 

こんな答えに、個人的には激しく同感するも、書き手としては難儀だなーと思ったりして(笑)

 

そんな彼との取材は、笑い声が絶えず、楽しい時間となりました。
もちろんこれだけの作品を描く画家。
心の葛藤や今抱いている熱い思いもきかせていただきました。

そんな岩田画伯の鮮烈で妖艶、そして深みのある作品の魅力を
迫力ある誌面14ページにてお届けいたします。


私の文章が、彼と彼の作品を語るにふさわしいものになっているか……。

 

ぜひ、最後のJapanistは、お手にとってご覧いただけたら嬉しいです。

 

日本画も若い方の能力と魅力で、世界に広がっていくことを期待したくなる、そんなパワーのある作品、そして岩田画伯です。

 

「私の美しさを見て!」と、その美を見せつけるかのような

魅惑的な花(の岩田画伯の作品)を

贅沢にレイアウトした、Japanist最終号。

まさに、有終の美を飾るにふさわしい作品。

息を呑む美しさです。

 

ちなみに、今なお「出稚制度」を続ける秋山木工代表の秋山利輝氏を取材した前号は、おかげさまで売り切れとなりました。

秋山夫妻からは
「たくさんの取材を受けてきたけど、あんな風に臨場感あふれる文章は初めてだよ。親戚も泣きながら読んだみたいだよ」とお言葉をいただきました。

↓Japanist29号(完売)

 

これまでも、このJapanistの取材をとおして取材した方からのたくさんの嬉しいお言葉を頂戴してまいりました。

 

「たくさん取材を受けたけど、一番勉強している。深い質問を受けた」という実業家の方や、

 

中には「涙あり、ちょっと笑いありの素敵な文章でした。自分の半生がこれまで以上に愛しくなりました」
と言ってくださった画家の方も。
(芝康弘画伯 33号も早々に完売しました)

 

初めて画家の取材をさせていただいた
日本画家の手塚雄二先生は、一文字の赤も入れず、作品を私のエッセイ集の表紙に使用することもご快諾くださりました。
(手塚雄二先生を取材した7号も完売です。)

 

↓手塚雄二画伯の作品(『丘』成川美術館蔵)

を表紙に使用した拙著 エッセイ集『幸せの隠し味』

 

そのほか、取材した方の新しい展開に結びついたり、読者の方から直接のアプローチがあったり。

 

全てではないにしろ私の文章が、取材した方々にプラスの効果となったとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

 

高久編集長の高い志から生まれたJapanistという媒体の持つ力を土台に、
私自身もたくさんの成長の機会をいただきました。

 

そしてもちろん、
 

Japanistをお手にとってくださった読者のみなさまの心に、何かを残すことが出来たら……。

 

それこそ、文章家冥利に尽きるというものです。

 

取材をさせていただいたたくさんの方々。
(なかには、知の巨人と謳われた渡部昇一先生など鬼籍に入られた方もいらっしゃいました。)

↑渡部昇一先生と。私の顔が激しく腫れぼったい…なぜ?(笑)

 

そして、毎号愛読してくださった読者のみなさま。

 

この10年間、まことにありがとうございました。
 

Japanistは今回で最終号となりますが、

私自身、文章を通して精進しつづけ、

みなさまの心に「何かを残す」文筆家を目指し続けることを、

お約束いたします。

 

本当に、本当に、本当に!
Japanistのご愛読、ありがとうございました。
心より御礼申し上げます。

 

 

追伸 
ジャパニストは出版社公式ホームページよりご購入いただけます。
http://www.compass-point.jp

 

完売となっている号で私が執筆したものは、出版社の許可を得て、

順次、私の公式ホームページにアップする予定です。

その際は、またご報告させていただきます♪

 

感慨深く、つい長い思い出話にもなってしまいました。

 

みなさま、素敵な夜、そして週末を!

 

schoenen Abend und schones Wochenende !