群馬に住む、私の祖母から届きました。
庭の木からとれた梅干し。
長男は、祖母（こどもたちはひいばあと呼びます）と電話をするとき必ず、
「ひいばあの梅干し食べたいな。また送ってね！！」
と、祖母に言います。
祖母は嬉しがります。
でも、本当は
長男は梅干しが苦手なんです。
長男は、
ひいばあが喜んでくれるから、
自分はひいばあの梅干しだけは食べるのだと言います。
ひいばあの梅干しは
私にもひいばあにも息子にとっても
色んな気持ちと意味がある
特別なものなのです。
私は祖母といつも一緒でした。
私の子どもたちにも、
すぐ近くにいてくれる義両親のおかげで
同じような環境を作ってあげることができています。
それにご近所さんや商店街にも、
挨拶したり話してくれる方がたくさんいます。
今の時代、これは当たり前のことではないから
周りに恵まれたことに感謝して
一緒に育ててもらおうと思います。
子育てに関しても、辛いニュースがありますね。
コメントでも頂いていましたが、私も心をいためています。
同じ「今」という時代に子育てをしている人間として
虐待は決して他人事とは思えません。
子どもに対して怒りのコントロールがきかないときなど
いま自分も同じことをしている、
いつかうちの子も被害者になってしまうかもしれないと
肝を冷やしたことが何度もあります。
子育てに一番必要なものを最近実感しています。
それは、お金でも時間でも広いお家でも
育児書でもネットの子育て情報でもなくて
もちろん母親の我慢でもなくて
「人」です。
「育てられる子ども」と「親」以外に
この親子に関わってくれる「人」。
この親子は大丈夫かなと少しでも「考えて」くれる「人」
大人の数が多いほど、子育ての辛さは紛れるものです。
私も昨日スーパーで
散り散りになった子供たちを追いかけまわし
大声を上げながら走り回っていました。
でも周りには
「あらあら」と笑ってくれるおばさん
「こっちにいます！」と教えてくれた店員さん
遠目からでも、なんとなく見てくれているおじさん
そうやって、人がいてくれるから
まだ冷静でいられたし
安心できたし、
どうにかなるって思えたのです。
家に着いたとき
「ああ、ちゃんと連れて帰ってきた、
置きざりにしなかった。
よかった、私がんばった。」
と、泣けました。
ほらね、
みんな、そんなもんなんです。
うまくいっているようにみえたって
ギリギリなんです。
家族でも
もちろん役所でも
保育園でも
もちろん、他人でもいいから
誰かに「ちょっと助けてほしい」って言ってほしい。
それができなければ
とにかく子どもと外に出て、
大人がいるところに行ってほしい。
そこで泣いてもいい
わめきちらしてもいい
きっと、誰かいる。
きっと、日本はまだ優しい。
とにかく、あなたが一人で
「頑張ってしまうこと」が
子どもにとっても社会にとっても
一番辛い結果を生んでしまうから。
私自身もギリギリで
心配することしかできないし
ニュースをみても泣くことしかできない
自分は偽善者だと思ったりします。
ちょうど今日、新刊の入稿の連絡をもらいました。
たぶん、他人から見たら驚くほど苦悩しているだろうし、今までの本より暗い内容かもしれないです。
それでも、それがいまの自分だから
きっと誰かも一緒だから
同じ時代を生きるお母さんたちに
少しでも安心してほしくて
毎日泣きながら書きました。
私はちっぽけだけれど
下手なりに「書くこと」だけはできるから
わずかでも「お母さん」を楽にしたい
わずかでも「お母さんの周り」をあたたかくしたい。
どんなに「他人」でも
子育て世代ではなくても
関係ないです。
目に入ったら、子どもだけでなく
「お母さん」もちょっとだけ気にかけてくれる
そういう優しい、ちょっとおせっかいな社会だといいなあ。
※原稿があがったとたん、書きすぎましたね！失礼
_______________________________________________
______________________________________________________________
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
_____________________________________________________________________________________________________________________________
